【日本ハム】台湾の「火球男」古林睿煬が来日初勝利 勝利球は「奥さんに」チームメートにも感謝
<ソフトバンク2-3日本ハム>◇1日◇みずほペイペイドーム
日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が来日初勝利を挙げた。試合後、新庄剛志監督(53)に手招きでベンチ前に呼ばれると、ウイニングボールを手渡され笑顔でハイタッチ。肩を組み、仲良く記念撮影に収まった。
ヒーローインタビューでは、開口一番、日本語で「良かった!」とにっこり。勝利球は「奥さんに渡したいと思います。自分がしっかり野球に取り組めるようにサポートしてくれて、本当にありがとうと伝えたいです」とし「チームメートが点数を取ってくれて感謝しています」と、家族と仲間に感謝した。
初回に3安打を浴びて2失点を喫したが、2回以降は立ち直った。最速155キロの直球を軸にカーブもウイニングショットにしながら10奪三振の力投で7回を103球、2失点でまとめた。試合中、何度か見つめた帽子のつばの裏には「秘密が書いてあります」と照れ笑い。「今日のようないいピッチングを続けて、さらに良くなっていくように頑張ります」と話した。
◆古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年(平12)6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場し、先発した侍ジャパン戦で6回1死まで完全投球を披露した。プロ6年目の昨季は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で初タイトルとなる最優秀防御率と年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。台湾では「火球男」という異名だけでなく、大のおばあちゃん子としても知られることから愛称は“祖母にとって黄金の孫”という意味の「金孫」で、グラブにも刺しゅうしている。あこがれの投手は球団OBでもあるパドレスのダルビッシュ有投手。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は6000万円。