【欧州CL】バルセロナ17歳ヤマル、窮地救うCL準決勝最年少弾「前進の道を示してくれた」監督
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):バルセロナ3-3インテル・ミラノ>◇30日(日本時間5月1日)◇準決勝第1戦◇バルセロナ(スペイン)
5度の優勝を誇るバルセロナ(スペイン)は、ホームで過去3度Vのインテル・ミラノ(イタリア)と3-3で引き分けた。0-2からスペイン代表の17歳FWラミン・ヤマルがCLの準決勝における最年少得点を記録。息を吹き返したチームは追い付いた。インテル・ミラノは速攻とセットプレーが光り、DFドゥムフリス(29)が2得点1アシスト。第2戦は6日(日本時間7日)に行われる。
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17歳で百戦錬磨。バルセロナのFWヤマルがチームの窮地を救った。本拠地のサポーターは序盤の2失点で意気消沈しかけたが、若き天才アタッカーがムードを一変させた。前半24分、右サイドからドリブルでペナルティーエリア内に侵入。相手4人に囲まれながら誰も予想できないようなタイミングで左足をコンパクトに振り、シュートはポストの内側をたたいて入った。チームはこの鮮やかなゴールで息を吹き返した。
17歳291日でのゴールは17年のFWエムバペ(当時モナコ)の18歳140日を抜き、欧州CL準決勝における最年少記録。この若さでクラブ公式戦通算100試合目の出場も達成した。フリック監督は「ラミン(ヤマル)が前進の道を示してくれた。彼の得点で1-2としたのは非常に大きかった」と賛辞を送った。
敵将の元イタリア代表FWのインザギ監督も「50年に1人の逸材。生で彼のプレーを見たことがなかったが感銘を受けた」という。それでも本人は「もっとやれた。勝ちたかった」。FWメッシを擁した14-15年以来の決勝進出へ。数々の最年少記録を塗り替え続ける若きスペイン代表は「気持ちは第2戦に切り替わっている。全力を尽くす」と必勝を誓った。