ドジャース対マーリンズ 8回裏ドジャース無死三塁、暴投で生還する大谷(右)(撮影・滝沢徹郎)

<ドジャース12-2マーリンズ>◇4月30日(日本時間1日)ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)4月30日(日本時間1日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、2戦連続の大勝に貢献した。マーリンズ戦に「1番DH」で出場し、4打数1安打。3回に今季9個目の盗塁となる二盗をマークし、8回の第5打席では中堅フェンス直撃の三塁打を放った。2番ベッツと3番フリーマンとのMVPトリオの活躍でチームは5連勝。大谷は打率2割8分7厘、7本塁打、10打点の成績で4月を終えた。

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大谷がホームを踏めば、ド軍は勢いづく。3回無死一、二塁の第2打席、投ゴロの併殺崩れで一塁に残ると、2番ベッツの初球で好スタートを切り、二盗成功。相手からすれば、完全に打ち取った直後に盗塁を決められ、1死二、三塁と逆にピンチを広げられる形となった。流れが変われば、得点機を逃さない。チーム打撃を心がけるベッツの適時打で追加点を奪った。

大谷が得点した20試合で、今季は17勝3敗。勝率8割5分で一気に勝機が上がる。この日はベッツが2安打4打点、フリーマンも1本塁打を含む2安打2打点。MVPトリオの活躍にロバーツ監督は「打線の皆のプレッシャーが少なくなる。彼らがスーパースターたるゆえんだ。これまでの実績が物語っている」と称賛。チームは3連戦で34得点。同監督は「打線は本当に手ごわいものになっている」とうなずいた。

大谷は「父親リスト」から復帰して以降の4戦で16打数2安打の打率1割2分5厘と本調子ではなかったが、直近5試合では19打数8安打で同4割2分1厘と一気に上向いた。32得点は両リーグトップ。前日には長女誕生後で初の本塁打もマークし、この日は第5打席で三塁打を放った。スライダーにタイミングを崩され、フォロースルーは片手1本。それでも力強いインパクトで中堅フェンスに直撃する打球を飛ばした。

不振を極めた左の強打者マンシーにもようやく今季1号が飛び出し、ベンチはいつも以上に熱狂。大谷もバンザイで喜んだ。5連勝で4月を首位で終え、ロバーツ監督は「ホームでの連戦は、これ以上ない結果だった。10連戦の遠征になるが、我々は今、いい状態だ」。投打がかみ合わない時期もあったが、徐々に千両役者がそろってきた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平が得点すれば勝率8割5分!ドジャース12点大勝で5連勝、3連戦で34得点と大爆発