5回途中3失点と粘投したオリオールズ・ポビッチ(ロイター)

<オリオールズ5-4ヤンキース>◇4月30日(日本時間5月1日)◇カムデンヤーズ

日本のグラブを愛するオリオールズのケード・ポビッチ投手(25)が5回途中3失点と粘投し、ア・リーグ東地区首位のヤンキースを相手にカード勝ち越しを決めた。1回にジャッジに先制2ランを浴びたが、打線が2回に2本の本塁打などで逆転。あと1死で勝利投手の権利が得られる場面で降板したが、リードは保ち「何とかチームのために試合をつくれた」と話した。

米国出身の左腕は、右手に日本のメーカー「ミズノ」のグラブをはめ、マウンドに上がる。10歳上の菅野智之投手(35)は「僕の弟みたいな存在。ミズノが大好きで、自分でネット通販で買ってるらしくて。まだ届いてないですけど、グラブを作ってあげてるところ」と契約するミズノ社にお願いし、新グラブを準備。ポビッチも心待ちにしながら、先発ローテで奮闘する。

チームにとって、大きな1勝だった。1戦目は菅野が5回無失点の好投で勝利したが、2戦目は初回先頭から3者連続アーチを含む計6被弾で15失点の大敗。嫌な流れの中、この日は1点リードでジャッジを迎えた5回2死から継投に入り、小刻みなリレーで逃げ切った。ハイド監督は「非常に大きな勝利」とチーム一丸での勝利をたたえた。(ボルティモア=久保賢吾)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 菅野智之「僕の弟みたいな存在」ネット通販でミズノグラブ買うポビッチがヤンキース抑え勝ち越し