ヤンキース・ジャッジ(2024年10月撮影)

<オリオールズ3-15ヤンキース>◇29日(日本時間30日)◇カムデンヤーズ

【ボルティモア(米メリーランド州)4月29日(日本時間30日)=久保賢吾】ヤンキースが、メジャー史上初のシーズン2度目の初回先頭から3者連続本塁打を記録し、オリオールズに15得点で大勝した。1回、グリシャムが右翼席へ先頭打者アーチ。ジャッジは初球を右翼席へ今季9号ソロ、ライスも右翼席へ運び、わずか5球でスタンドを熱狂させた。

衝撃の初回先頭からの3連発は、3月29日ブルワーズ戦以来だった。本塁打争いでリーグ2位タイの9号を放ったジャッジは「グリッシュ(グリシャム)がアグレッシブな攻撃で、最初に試合の流れをつくってくれた」と先頭弾をたたえながら「1番から9番まで全員がいい仕事をした。仲間が活躍するのを見るのはうれしい」と笑顔で話した。

前夜の1点差負けの悔しさを晴らすように、6本の放物線を描いた。1回は3者連続弾の後、1死からベリンジャーが3号ソロ。2回にライスがこの日2本目の8号ソロ、9回にはウェルズが5号ソロで締めた。ブーン監督は「試合開始から5球で3本塁打なんて、何というパフォーマンスだ。みんなが素晴らしい仕事をしてくれた。ビッグナイトだった」と称賛した。

ヤンキース打線がすさまじい破壊力を示した一方で、前夜にヤ軍を5回無失点に抑え3勝目を挙げたオリオールズ菅野への称賛の声が集まった。ヤ軍は昨季、ワールドシリーズでドジャースに敗戦。今季もア・リーグ東地区の首位を走る中、最大のライバルとして、チーム全員がド軍へのリベンジに燃える。

▷ヤンキース・グリシャム(今季3本目の先頭弾。4月中に先頭弾3本を記録したのは03年のアルフォンソ・ソリアーノ以来、22年ぶり)「クールだね。自分が(初回先頭からの3者連続本塁打の)スタートを切ったなんて。でも、後ろに続く仲間がさらに流れをつくってくれた。楽しかった」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ヤンキース、またも初回先頭から3者連続本塁打 ブーン監督「何というパフォーマンスだ」