【WEリーグ】新潟「できっこないを、解決しよう」でおなじみ中越通運が新規ユニスポンサーに
できっこないを、解決しよう-。WEリーグのアルビレックス新潟レディース(L)が30日、物流システムを進化させ続ける中越通運とのユニホームスポンサー契約締結発表記者会見を行った。
クラブの山本英明社長(52)、MF川澄奈穂美主将(39)、GK平尾知佳副主将(28)とともに登壇した中山和映社長(38)は、「挑戦を恐れず、地元に根ざして戦う姿に強く共感した。選手たちの背中を押したい」と意気込みを語った。
新潟県民であれば1度は聞いたことがある? テレビやラジオCMで流れる「ワンツー引っ越し、中越通運♪」のフレーズでおなじみの同企業のタグライン(合言葉)は、「できっこないを、解決しよう」。新潟Lも27日、長野に先制を許すも2-1で逆転勝利をつかみ取った。高校までサッカーを続けた中山社長は「(1-1からの)ロスタイムの逆転ゴールはしびれた」と、劇的展開を感動的に振り返った。
サッカーはいい時間帯もあれば、厳しい局面と向き合うことが多いスポーツ。主将としてチームをけん引する川澄は、「サッカーの場合は『できないのが当たり前』という考え。だからどうするか、と解決に向けて取り組んで行くことが大切だと思っている。個人、チームとしてどう振る舞うか。日々の練習から1つ1つの考えだったり、時には仲間とぶつかり合いながら進めることを心がけている」。守護神としてDFラインを支える平尾は「失点を防ぐためには信頼してもらうことが大事。常にコミュニケーションを取ってやっている」と話した。
同企業は県内で作成・発表され、優れた広告に贈られる「第66回新潟広告賞」でWEB動画が銀賞を受賞。多様なフィールドで注目を浴びる。中山社長は記者からの「今後、企業のCMに選手の起用は」との質問に「ぜひ、どんどん出ていただきたい」と即答。選手2人も便乗して「是非、お願いします(笑い)」とラブコールを送った。
ゴールを守る平尾とアタッカーの川澄はポジションが遠く“ワンツー”(パス交換)は難しいが、「試合中のミスから、最近は(平尾が)ワーンと1発で私の前方に思いっきりロングキックを蹴ってくれる。そのおかげでハイスピードが出ている」と川澄。平尾も「できなかったことを話し合い、解決できた良い例」と笑った。
心強いパートナー企業が仲間入り。女子サッカーのさらなる普及、発展を願う川澄は「ホームゲームで(観衆)5000人を集めたい」という夢を語り、今季残り3試合に向けては、物を運ぶ中越通運と同様「速く、正確に、ゴールにボールを届けたい」。前節と合わせた4連勝締めを誓った。【小林忠】