青学大のドラフト候補、中西聖輝が11Kで今季4勝目「精神力ついてきた」首位亜大に勝ち点並ぶ
<東都大学野球:青学大5-1日大>◇第2週最終日◇30日◇神宮
青学大の今秋のドラフト候補に挙がる最速152キロ右腕、中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)が先発し、低めに制球された直球を軸に、8回1/3を5安打1失点、11奪三振で今季4勝目。チームも勝ち点を3に伸ばし、首位の亜大に勝ち点で並んだ。
エースの風格が増してきた。中西は「今日はあまりいいボールはなくて、調子自体もいいわけではなかった」と振り返ったが、抜群の集中力で乗り切った。25日の東洋大戦での完封勝利を参考に「今日の課題は低めの制球力だった」と丁寧に投球。8回には、主将の藤原夏暉内野手(4年=大阪桐蔭)の失策で無死二塁のピンチを招いても「キャプテンのエラーをエースがカバーする。これがチームとして大事なこと。絶対に抑えてやろうと思った」と、その後の打者を一ゴロ、2三振に抑えピンチを切り抜けた。「いい集中力の中で、長いイニング投げられる体力、精神力はついてきた」。エースとして、走者を出してからの抜群の集中力で、勝利に導いた。
5月10日からの第4週では、現在6連勝で同じ勝ち点3の亜大との直接対決だ。中西は「勝たないと優勝はない。絶対に勝ち点を取るために、意地と意地の張り合い。勝ちにつなげられる投球をする。それだけです」。チームを勝利に導く真のエースとして。5季連続優勝の期待を背負い、マウンドに向かう。