中日対阪神 2回裏中日2死、細川は左越えソロ本塁打を放つ(撮影・加藤哉)

<中日4-1阪神>◇29日◇バンテリンドーム

中日が首位阪神に勝ち、借金2とした。4番から6番に降格した細川成也外野手(26)が2回、先制の2号ソロを放った。同点の5回には板山裕太郎内野手(31)の右翼線適時二塁打、上林誠知外野手(29)の中前2点適時打で3点を勝ち越した。投げては今季初登板初先発の涌井秀章投手(38)が6回91球、4安打1失点と好投し、今季初勝利。最後はこの日も守護神松山晋也投手(24)が締め、開幕からのチーム10勝すべてでセーブを記録し、両リーグ10セーブ一番乗りを決めた。

試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り

(テレビ)

-先発涌井が好投

「本当にきょうからGWの9連戦が始まるところで、約1カ月、開幕してたちますけれど、投手がどうしようかという、ちょっとばたばた具合があったところで、涌井が先陣を切って、いい投球をしてくれて、いい道筋を作ってくれたと思う」

-2回、細川に本塁打

「あれが大きい。ちょっと彼も本当にいつも残って、早出も練習しているので『いつか実を結ぶよ』という話をしているが、今日もいろいろ話をしていて、意外に『今日から開幕で行けよ』というアドバイスがすっと(胸に)落ちたというか、待望の1発が、ただの1点ではなく、これからのドラゴンズの得点源として大きな1発だったと思う」

-細川を4番から6番に打順を変更

「もちろん4番の重圧。細川をこれから、まだ120試合あるから、生かすためにはどういった機会にすべきか、どういったウイークにすべきかというときに、僕の中で断を下した時に、6番、7番くらいがいいかなと」

-5回に才木から3点を奪った

「そこしかないという形の中で、あそこで板山、それから上林というところが適時打を打ってくれて、彼らも必死なので、レギュラーを取ってやる、試合に出たいという気持ちが出たと思います」

-明日30日に大野が先発する

「この試合を、涌井の投球を見ているでしょうから、俺も続くという。『あんた、昨日のピッチング見たんかい』という形でハッパをかけたい。もちろん期待しかない」

(ペン)

-涌井が1年目から21年連続白星

「彼のこだわりというか、長くやるに当たって、他のことはあまり干渉せずと言うか、我関せずというみたいなところが。マイペース、これだけは崩したくないというルーティンを持っているということでしょうね」

-オープン戦では少し苦しんでいた

「あからさまにオープン戦戦では球が走っていなかった。球速表示は145とか146が出たとしても、その辺は僕らもこの世界にいる人間なので、横から見た球の走りや打者の反応を見ていると『ちょっときついな』という評価だったので、涌井はね。だからオープン戦の成績、僕らの評価の中で(開幕)6番手までに入れないという評価を僕らも下したので、なので1カ月遅れてきての開幕になったが、その中でも21年目のベテランという『いつかどうせ俺の出番は来るでしょ』みたいな気持ちで、たぶん彼はマイペースでやってくれていたと思う」

-松山が10セーブ

「フフフフ。それは、あの、手放しで喜んではいい問題ではないという、そこだけは言っておきますけど、でもマツが投げた暁には勝利だよという形のものはつくっていかないといけないし、たまには松山が、何度も言うけれど、登板せずして勝つという試合を、つくっていくのが今の野手陣、打線陣の目標だと思う」

-金丸が1軍に合流した

「9連戦になると、みなさんも期待というか、いつか投げるでしょというようなものは。この9連戦の中でどこかでというのは考えていたので、それに(金丸)夢斗が投げることの順番というか、段階を踏んできて、ちょうどキャンプ中もオープン戦でも2軍の投手スタッフ、落合(2軍)監督と話し合った結果、だんだん段階を踏んできたので、このウイーク中にご披露という形には、もうこれは断言しておきます、なると思います」

-根尾も1軍合流

「明日登録します」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】井上監督、不振で6番降格の細川成也が待望の2号「これからの得点源として大きな1発」