広島対新潟 前半 セーブする新潟GK吉満(撮影・加藤孝規)

J1のセーブ率で「暫定首位」に立つアルビレックス新潟のGK吉満大介(32)が、安定したパフォーマンスを見せてチームの勝ち点3獲得に貢献した。1-0で勝った29日のアウェー広島戦にフル出場。J1通算出場2試合目で初のクリーンシートを達成した。

J1初出場だった前節26日の柏戦(1-1)は1失点したものの、5本のシュートセーブを記録した。Jリーグ公式サイトのデータによると、1試合の記録ではあるがセーブ率は83%で、岡山GKブローダーセンの80%を抜いて一躍トップに立った。

この日の広島戦も13本のシュートを打たれながらゴールを許さず。前半29分には相手のコースを突いたヘディングシュートに鋭く反応して右手ではじき出し、後半34分にも相手の枠内シュートを正面でがっちりキャッチした。

開幕から先発出場を続けてきた24歳のGK藤田和輝に代わって、前節からゴールマウスを託された。シュートストップだけでなく、両足の高精度のキックで攻撃の組み立てでも貢献。この日も武器の1つである低弾道の鋭いフィードなど印象に残るプレーを見せた。

32歳2カ月でのJ1デビューは04年のGK木寺浩一の32歳4カ月に次ぎ、クラブのGKでは2番目に遅かったが、J2通算89試合出場のベテランGKが、J1出場2試合目で初の無失点勝利。結果的に守護神の変更がチームを上昇気流に乗せた。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【解析料理】GKセーブ率「暫定首位」新潟GK吉満大介がJ1出場2試合目で初のクリーンシート