アンチェロッティ監督(ロイター)

レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が今季終了後、ブラジル代表を率いることで合意済みとスペイン紙アス電子版が28日に報じた。

同紙によると、アンチェロッティ監督はクラブワールドカップまでRマドリードを指揮せず、2年前からオファーを受けてきたブラジル代表監督就任で、ブラジルサッカー連盟とすでに合意済みであるという。後は正式に契約を交わすのみで、6月の代表戦からチームを率いる予定。契約期間は26年のワールドカップ(W杯)までで、30年W杯まで契約延長されるオプションが付帯し、年俸は現在Rマドリードで受け取る金額とほぼ同じ手取り1000万ユーロ(約16億円)になるとのことだ。

アンチェロッティ監督はRマドリードで今季、通算6季目。その間、欧州チャンピオンズリーグ(CL)3度の優勝を含む14タイトルを獲得し、大成功を収めている。しかし、今季はここまで公式戦57試合を戦っている過密日程や、主力選手のけが人続出などが影響して大苦戦している。

欧州スーパーカップとインターコンチネンタルカップのタイトルを手にしたものの、欧州CLでは準々決勝でアーセナル、スペイン・スーパーカップと国王杯では決勝でバルセロナに敗退。さらに、スペインリーグ残り5節で首位バルセロナに勝ち点4差の2位と2連覇達成が厳しい状況になっている。そのため、契約が来年まで残るにもかかわらず、解任濃厚とスペイン各紙に報じられている。

アンチェロッティ監督がブラジル代表を指揮することになった場合、南米予選で4位に低迷するチームを立て直し、史上最多6度目のW杯優勝を目指すことになる。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 レアル・アンチェロッティ監督、今季終了後にブラジル代表を率いることで合意済み スペイン紙