【ソフトバンク】モイネロ反攻の旗手に「四球出さない」4・29日本ハム戦先発 理想は完封勝ち
逆襲へ、エース左腕から黄金週間が始まる。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が、29日の本拠地みずほペイペイドームでの日本ハム戦に先発。登板前日のこの日は同球場で行われた投手練習で調整し、ゴールデンウイーク9連戦の先陣で完封勝ちを意識した快投を誓った。チームは連敗中で借金は4。開幕から波に乗り切れず、最下位に沈むタカの浮上へ-。最強サウスポーが反攻の旗手となる。
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本拠地で投手練習を終えたモイネロの表情は、自信で満ちあふれていた。29日の日本ハム戦に先発。ゴールデンウイーク9連戦の先陣マウンドへ、頼もしく言い切った。理想は9回完封か? の問いかけに「そうっすね。理想であると思いますし、最低限8回とかは投げられたらいい」。ここまでチームに完封勝利どころか完投勝利した投手もいない。勢いをもたらすためにも、最後まで1人で投げ抜く覚悟だ。
今季は開幕から主戦投手を象徴する火曜日のカード頭で回る。4試合登板で2勝(0敗)を挙げ、防御率は2・13の安定感を誇る。ただ、いずれもビジターでの勝利で、みずほペイペイドームでは2戦0勝。前回登板の22日オリックス戦では四球が絡むなど今季ワーストの4失点を喫した。それだけに「四球が失点につながるケースもある。四球だけは出さないようにやっていきたい」。無駄な走者を出さないためにも、“四球厳禁”を掲げた。
新庄ハムとは今季2度目の顔合わせ。前回は敵地・北海道で7回2安打1失点の好投を見せ、25年初先発で白星を手にした。今回も相手エース伊藤とのマッチアップ。好投手同士の投げ合いで、ロースコアの展開も予想される。それだけに先取点が試合の行方を左右するかもしれない。「相手もいいピッチャー。難しい場面になったら『(点を)取られないように』と強く思って投げたい」と決意をにじませた。
チームは現在2連敗中で借金4。開幕から低空飛行が続き、単独最下位に沈むが、首位を走るオリックスとのゲーム差は3・5だ。浮上へ、負けられない大型連戦となる。「アウトを1つずつ取っていく。打者1人1人に向かっていくイメージでやっていきたい」と力を込めた。黄金週間へ、キューバ左腕が反攻の旗手となる。【佐藤究】