【日本ハム】伊藤大海、ソフトバンク戦“2連敗”雪辱へ「栗原さん戻って来た」打線の変化も頭に
“2連敗”のリベンジを狙う。日本ハム伊藤大海投手(27)が29日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で先発する。ソフトバンク戦は昨年10月のクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ、今月1日のホーム開幕戦と、連続で敗れている。エースとしてカード頭でしっかりやり返し、2カード連続負け越し中のチームに勢いを呼び込む。
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4月最後の登板で、伊藤が因縁の相手を抑え、気持ち良く5月に入る。前回登板した22日楽天戦は7回5安打1失点と粘投。白星はつかなかったが、状態は上々だ。「いい準備ができた。いつも変わらないですけど、1球目とか先頭打者とか、そういうのにこだわってやっていきたい」と意気込んだ。
今度こそ勝つ。ソフトバンク戦は昨年のCSファイナルステージ初戦で6回途中4失点KOされ、チームも3連敗で日本シリーズへの道を閉ざされた。今季も1日の本拠開幕戦で5回9安打5失点と打ち込まれ敗戦。「気を付けることはたくさんある。栗原さんが戻って来てますし、本当に、いつ、つながり始めてもおかしくない打線。不本意な1球っていうのがないようにしっかり投げたい」。相手打線の変化も頭に入れ、マウンドに立つ。
春から初夏への変わり目に強く、4月最終戦は過去4年で3勝。昨年も4月27日オリックス戦で6回1安打無失点と好投しており、今季も「徐々に体がシーズンに順応して来ている」と感触はいい。開幕1カ月でエンジンが温まり「リカバリー速度も上がってますし、体は本当に元気。まっすぐはすごく良くなって来ているので、そこを引き続き伸ばしながら、細かいところも詰めながら」。アクセルを踏みながら、より無駄のないハンドルさばきで、投球精度を上げていく。
母校の北洋大(在学当時の名称は苫小牧駒大)野球部が、本年度限りでの休部を発表した。同大初のプロ野球選手として「寂しいですが最後、いいシーズンで終われるように応援したい。(同大監督で)恩師の大滝さんに気持ちいい形で締めてもらいたい。僕も後輩たちに夢を与え続けていきたいですし、まだまだ上を目指していきたい」。1球1球魂込めた投球で、母校にも自身にもカツを入れる。【永野高輔】