町野修斗(2025年3月25日撮影)

<ブンデスリーガ:キール4-3ボルシアMG>◇26日◇第31節◇ホルシュタイン・スタディオン

キールのFW町野修斗(25)が、ホームのボルシアMG戦で2ゴールを決めてチームを4-3の勝利に導いた。今季10点目で、ブンデスリーガの日本選手では史上4人目(5度目)のシーズン2桁得点を達成。最下位だったチームは7試合ぶりの白星で勝ち点を22とし、2部3位との入れ替え戦に回る16位ハイデンハイムに勝ち点3差とした。ボルシアMGのDF板倉滉(28)はフル出場した。

町野がおなじみの「忍者ポーズ」を披露した。前半15分、左からのCKを頭でうまく合わせた。185センチのFWは今季リーグ9点目で、頭でのゴールは初。ホームの会場には「マチノ」コールが響き渡った。日本選手がブンデスリーガ1年目で9ゴールは、10-11年のMF香川真司(ドルトムント)の8点を抜いて最多。2-0の前半42分にはロングスローでチャンスを演出するなど存在感を示した。

チームは後半15、24分に失点して一時同点に追い付かれたが、31分にMFギゴビッチがペナルティーエリア手前から右足でミドルシュートを決めて勝ち越し。だが、同41分に守備が乱れて3-3とされると、後半追加タイムに町野が値千金の決勝点を挙げた。相手のクリアボールを左足ボレーで蹴り込み、打ち合いを制した。

1部残留へ、残りは3試合。チームは厳しい状況に変わりはないが、町野はブンデスリーガの日本選手ではFW高原直泰、MF香川真司、FW岡崎慎司に次いで4人目(5度目)のシーズン2桁得点を達成した。

◆ブンデスリーガでの日本選手シーズン10得点以上

15得点 岡崎慎司(マインツ)13-14年 33試合

13得点 香川真司(ドルトムント)11-12年 31試合

12得点 岡崎慎司(マインツ)14-15年 32試合

11得点 高原直泰(Eフランクフルト)06-07年 30試合

10得点 町野修斗(キール)24-25年 29試合

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 キール町野修斗が2発「忍者ポーズ」今季リーグ10点目で日本人4人目のブンデス2桁ゴール達成