【中日】ファウルを両手で払った井上監督「ちょっと痛かった」テーピング巻き会見登場/一問一答
<中日5-2ヤクルト>◇26日◇バンテリンドーム
中日が連敗を3で止め、借金を2とした。
先発松葉貴大投手(34)がプロ13年目で初完封を狙い9回のマウンドに登ったが2失点し、守護神松山晋也投手(24)が残り2つのアウトを連続三振で片付けた。
井上一樹監督(53)は7回、ヤクルト赤羽のベンチへ飛んできたファウルを両手で払い、試合後の会見には左手の薬指と中指にテーピングを巻いて現れた。一問一答は以下の通り。
(テレビ)
-余裕を持って見られたのでは。
「いやいやいや、そんなことは。余裕なんかありませんよ。流れの中で松葉が良く流れをつくってくれて、彼が今まで投げている安定感を考えれば信じる度数というか、パーセンテージというか、そこは高かったですね」
-松葉が完封逃したのは残念。マウンドで何か話し掛けていた。
「『また宿題ができたじゃない』と。本人は完投、または完封というところを目指して投げていたけれど、(捕手の)木下に聞いたら『9回はちょっと球が浮きましたね』という話だったので、もちろん128球投げていますから、そこはシーズンもまだまだあるので、そういうチャンスはまだまだあるだろうと。でも言うても松葉に今日も救われた試合だと思います」
-打線も初回は相手のミスで得点だったが、その後も追加点があった。タクトもふるいがいがあったのでは。
「振るいがいというか、今日は動きをいろいろ出しながら、結構その、ムービングサタデーに、自分の中でしようかなというようなイメージでやりましたけれど。それがはまるところと、ちょっとそこはという反省点も自分の中ではあるけれど、そこはうまいこといったと思っています」
-スクイズや盗塁も。
「最近、勝てていないと言うことで、僕の指揮棒もなかなか振ることがおっくうになるというか、そういうところがあったけれど、選手を信じて思いきり振ろうという1日に今日はしたと思います」
-今季最多の12安打。
「12安打で最多安打って言っているようじゃまだまだというのもあるけれど、うちの打線がなかなか冬眠から覚めない中で、やっとそれぞれがいいものを、いい持ち味を出してくれつつあれば、2桁安打もこれから増えてきて、そして得点につながればいいなと思います」
-6回の守りから上林が交代
「詳しくは言えないが、ちょっと気になる部分があったので、上林は今、うちに欠かせない選手だし、なぜ代えるんだというご指摘があるかもしれないが、ちょっと不具合的なものがあったので、大事を取ったということです」
-明日へ
「一戦一戦、貯金は何個何個と言える身分じゃないので、一戦一戦をどういう形で、そしてスタメンに名前を連ねる選手を熟考しながら信じて、またあすの一戦に臨むという毎日を過ごしたい」
(ペン)
-松葉は開幕から安定。
「肝が据わって投げる度胸でしょうね。でも彼は彼でそれなりにすごく登板まで緊張はするんだろうけど、そういうところは見せない、そして強気でこちら側に『監督、大丈夫ですよ。絶好調ですよ』という言葉しか、まさしくポジティブな言葉しか彼は発しないので、そういったところが成績につながってると思う」
-松山は準備していた?
「点数が入った暁にはそういう登板があるからねという準備はさせていた」
-勝利の円陣で土田を指名した
「俺が指名したんじゃないよ。『おい、(土田)龍空だろ、龍空だろ』みたいな感じで、龍空は初めての円陣だったから『え? なにするんですか? 』みたいな。『これなんすか? 』って。『なんかおまえ今日の感想言え』って言って、『よく勝ちました! 』とか言っていました。龍空は龍空でいい仕事をしていたと思う」
-金丸が2軍戦で6回無失点。今後の期待や見通しは。
「ああ、そうですか、6回無失点? それはもう、何を言えばいいかな」
-早く上で見たいとか、ここまで順調とか
「ああ、きっちりね、これまで面倒をキャンプから落合(2軍)監督をはじめ、投手スタッフ、全スタッフが夢斗(金丸)を見てくれているので、とりあえずここで急ピッチで焦ってということをしてしまうと、それが無駄になってしまうと行けないので、そのへんは丁寧に、慌てずにやりたいと思う」
-上林は明日も大丈夫か
「大丈夫だと思う。この前の柳じゃないけれど、ちょっと大事を取った方が、痛い故障になってしまうのが嫌だったので。それならちょっとだけでも気になるならやめろというレベルで、やめさせたので、大丈夫だと思う。詳しいところはちょっとあれですけど。脚がちょっとぱつっと張りましたというレベルのあれだと思います」
-7回に赤羽のファウルを受けた監督の左手は大丈夫か
「これ、そうなのよ、知っていた? ボールが来て」
-払い落としたというか。
「そうそうそう。一応、野球選手だったからできたんやで。ちょっと痛かったけど、まあまあ、これの治療(薬)は今日の勝利ということで」