楽天対ソフトバンク 力投する楽天先発の早川(撮影・浅見桂子)

<楽天0-1ソフトバンク>◇25日◇楽天モバイルパーク

楽天早川隆久投手(26)にとって「魔の金曜日」が続く。ソフトバンク打線を7回5安打無失点、毎回の11奪三振に封じる快投も、打線の援護に恵まれずに2勝目は手にできなかった。試合後、選手通路を「魔の金曜日や。金曜、嫌や」とつぶやき、歩を進めた。

2年連続で開幕投手を務め、開幕から5試合はすべて金曜日が登板日。先発ローテを守り、ここまで防御率1・93と好投しながら3試合連続未勝利で、1勝2敗と黒星が先行する。そういった背景もあった中での「魔の金曜日」発言。それでも「くじけずにいきます」と、これからもカード頭で投げていく覚悟を示した。

立ち上がりから全開だった。1回1死から今宮をカットボール、続く栗原をこの日最速の148キロ直球で連続三振。5回1死まで完全投球を見せた。5回2死一、二塁では広瀬を144キロ直球で空を切らせ、6回2死一、二塁では山川を142キロ直球で見逃し三振。7回2死二、三塁では海野をフォークで3球三振に仕留め、雄たけびを上げた。 チームの連勝は4で止まったが、先発の役割は果たした。「真っすぐもある程度、制球できたので、そこがいろいろと利いてきた結果、フォークが一番良かったかなって。フォークをちょっと意識変えたらだいぶ良くなったんで。それに尽きるかなと思います」と振り返った。

昨季は自己最多&チームトップタイの11勝を挙げた。「今年はできる限り長いイニングを投げて、けがなくやっていければっていうところをシーズンの頭から目標として掲げてる」。その上で「勝ち星はなかなか難しい部分ではありますけど、そこにはあんまりとらわれすぎず、自分らしいピッチングというのを、常にベストパフォーマンスをしていければなと思います」と前を向いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】“魔の金曜日”続く早川隆久、7回無失点も2勝目ならず「常にベストパフォーマンスを」