キャッチボールを行う有原(撮影・岩下翔太)

ソフトバンク有原航平投手(32)が24日、鬼門突破を誓った。25日の楽天戦(楽天モバイルパーク)に先発予定。仙台では日本ハム時代の19年から6連敗中で、通算成績は3勝8敗、防御率5・08と不本意な数字が並ぶ。この日は本拠地で投手練習に参加し「今年こそは」と克服へ意気込んだ。エースが杜(もり)の都で今季初勝利を手にし、就任2年目の小久保裕紀監督(53)に通算100勝目をプレゼントする。

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有原にとって5週連続の金曜日登板。舞台は鬼門でも中6日でエースの役目を全うする。25日の敵地楽天戦に先発する右腕は表情を引き締め、意気込んだ。

「頑張ります。(仙台で)投げるのも結構久しぶり。もう本当に今年こそは、というか。とにかく今シーズン初めての仙台のマウンドなのでしっかり結果を残せるように頑張ります」

昨季最多勝を獲得した有原も楽天モバイルパークのマウンドには手を焼いてきた。仙台は日本ハム時代の19年8月31日から6連敗中。通算3勝8敗、防御率5・08と不本意な成績が並ぶ。直近は24年5月14日に6回4失点(自責3)で黒星を喫した。それでも先発陣を引っ張る大黒柱は鬼門突破へ気合十分。19年7月以来6年ぶりの当地白星を目指し、この日は本拠地で入念な最終調整を行った。

調子は上昇傾向にある。登板4試合のうち1、2戦目は6失点以上を喫したが、2、3戦目はQS(6回以上、自責点3以内)を達成。特に前回登板の18日西武戦(ベルーナドーム)では7回2失点と本来の有原らしいゲームメークを見せた。「状態的には良くなっていると思います。前回は先頭バッターの出塁がほとんどだった。先頭をしっかり抑えられるように粘り強く投げたい」。楽天には15~17日に本拠地で屈辱の同一カード3連敗を喫した。今度は敵地に乗り込んでリベンジ。有原が先陣を切り、2戦目の大関、3戦目の前田純につなぐ。

24年にスタートした小久保ホークスは昨季91勝、今季8勝で通算99勝。有原の今季初勝利で小久保監督に節目の100勝目をプレゼントしたい。さらに勝てば西武、ロッテの結果次第で最下位脱出も。タカのエースは並々ならぬ思いで杜(もり)の都に向かった。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】有原航平「今年こそ」鬼門仙台で今季初勝利だ 勝てば小久保ホークス通算100勝