【浦和】Jクラブ初、事業収入2年連続100億円突破!15年ぶり年間入場者70万人超で追い風
浦和レッズは24日、第34回定時株主総会を開催後に2024年度決算を公開した。事業収入の合計金額は102億1100万円となり、前年の103億8400万円に続きJリーグクラブ史上初の2年連続での100億円突破となった。
昨年はJ1リーグとYBCルヴァンカップの2大会に限定され、年間ホーム試合数が前年より8試合減だった。23年天皇杯4回戦の名古屋グランパス戦での試合運営管理規定違反事案で同大会に出場できず、AFC(アジア)チャンピオンリーグの出場権も獲得できなかったためだが、それでも1億7300万円のマイナスでとどめた。
追い風となったのがリーグ戦の年間入場者数だ。チームは13位と振るわなかった中、2009年以来15シーズンぶりに70万人(71万2852人=1試合平均3万7519人)を超えた。入場料収入は前年比マイナス1億3300万円の減少にとどまっている。
広告料収入は前年比マイナス1億1500万円、グッズ収入は同比プラス1100万円、その他収入は同比プラス6400万円となっている。
オンラインでメディア対応した田口誠社長は「収益の3本柱(入場料収入、広告料収入、グッズ収入)が順調に維持できたということで、100億円を達成することができた」と総括。今年はクラブワールドカップ(6月、米国)の出場もあり追い風となる中、「来年以降もそれぞれの3本柱の収益をきっちり確保していくことが必要。おそらく大体100億円前後の規模はキープできると思っております」と好調な経営状態にあることを強調した。
また、経常利益3億7900万円で、当期純利益は3億1100万円。純資産は年々積み上がり、19億2100万円となっている。田口社長は「利益を出すことが目的でなく適正な金額を得て、強化に回したり、アカデミーの将来的な施設に回したりとか、計画的に使っていきたいと考えています」と説明した。