粘投の菅野智之「きっかけ1つで変わると思う」「信じてやっていければ」/一問一答
<ナショナルズ4-3オリオールズ>◇23日(日本時間24日)◇ナショナルズパーク
オリオールズ菅野智之投手(35)が、ナショナルズ戦に先発し、7回5安打3失点と粘投したが、チームは菅野が降板した後の8回に決勝点を奪われ、3連敗を喫した。
1回にナショナルズ・ウッドに先頭打者本塁打を浴び、2死一塁からベルに2ランを許し、初回に3点を奪われたが、2回以降は修正。二塁さえ踏ませず、クオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以内)を達成し、ゲームを作った。
試合後の主な一問一答は以下の通り。
-1回は苦しんだが、その後はいい感じで投げられた要因は
気持ちを切らさずに丁寧に投げるっていうことだけを意識して、気を付けました。
-初回、難しい感じだったが、心境的には
カウントを悪くして打たれるべくして、打たれたような気がしますし、そこが全てだと思います。
-2試合連続で7回を投げ、チームを助ける形になってるが、できるだけ長く投げようという思いは持っている
もちろん、投げるからには長いイニングをって思ってますし、だからこそ、やっぱり初回の失点っていうのはもったいないなっていうふうに思いますし、ただ、そこから立ち直って徐々に調子を上げていけたと思うし、フォアボールもなかったので。
-毎回、こうして効率良くアウトを取れる要因は
やっぱり試合前の準備から、ピッチングコーチとキャッチャーと入念に打ち合わせして、それをしっかり頭に入れた状態で、イニング間でもしっかり話し合って、マウンドに上がれてるっていうのが一番大きな要因だと思います。
-1回終了後、ベンチでは捕手のラッチマン、ピッチングコーチとはどういう話を
さっきも言ったように、やっぱりカウント不利になるとどうしてもね、やられてしまいますし、ちょっとゲームプランと違う。正直、先頭バッターのところは仕方ないと思います。僕は投げきったと思うし、すごくいいところだったと思うので。ただ、その後、簡単に2アウトを取ってから、ヒット、ホームランっていう、そこはやっぱりもったいなかったなと。カウントビハインドからカーブの真ん中高めぐらいのところをホームラン打たれてるんで。何を話し合ったっていうよりも、しっかり今までやってきたことと、今日の復習も兼ねてやりました。
-2回以降は素晴らしい投球。カットボール、スプリット、カーブなど変化球が良かった
要所でそういうボールも決まってましたし、効果的にツーシームだったり、フォーシームもいいところに決まってたので、満遍なく良かったんですけど、やっぱりチームがこういう苦しい中なので、先制点っていうところは気を付けなきゃいけないところだと思います。
-チームとしては連敗を早く止めたいところ
そうですね。みんなベストを尽くしてやってると思いますし、自分もチームの力になれればと思って、毎日練習して試合に臨んでいるので、きっかけ1つで変わると思うので、何とかそういうものを信じて、やっていければいいなと思います。
-2回は7球、3回は9球と非常にリズム良く投げられた
良かったと思います。あそこでズルズルいかずにね、ストライク先行でいけたっていうのが、立ち直るきっかけになったと思いますし、キャッチャーともいろいろ話しながら、7回まで試合を運べたんでそこは良かったと思います。
-今日はカーブが少なめでスプリットが多かったが、初回にカーブを打ってきてると感じたか
前回、すごい多かったんでね。そういうのもありますけど、中盤以降、またちょっと増えたかなって感じはしますけども、スプリットは今日はうまくストライクゾーンにも投げられてましたし、ストライクからボールっていう形にもできてたので、しっかり軸のボールが1つあったので、何とか7回までいけたっていう気はします。
-5回のウッドの見逃し三振は、繊細なコントロールが要求されるところで外からのスライダーが見事に決まった
良かったと思います。前回もそうでしたけど、やっぱり同じバッターに2回やられなかったっていうのは良かったと思いますし、そこは何とか。同じバッターにやられると、やっぱりチームの士気も下がると思うし、そういう姿勢というか、そういう姿を見せれば、何とかチームが奮起してくれるような気がするので。そういう気持ちもやっぱりあります。
-7回の3者凡退はギアを上げて、次の攻撃へという意識は
そうですね、球数的にも多分この回が最後だろうなっていうふうに思ってましたし、チームもその回にもいい形でつないで1点を取ってくれたので、何とかリズム良く終わったら、同点、逆転の流れになるかなっていうふうに思ってたんで、あそこは最後、力を振り絞っていけた。
-先発陣が苦しい状況が続き、7回を投げきったのが菅野選手しかいない状況だが、苦しい時にマウンドに上がるマインドセットというのは
でも、やっぱり先制点だと思います。先制点を与えないっていうのと、それが全てではないですけど、でも、やっぱりマウンドでの姿であったりとか、何とかしようとする姿勢であったりとか、当たり前のことを当たり前のようにやっぱりできる選手がバッターもピッチャーもいい選手だと僕は思ってるので、何かすごいことをやるってよりも、いつもやってることをより丁寧にっていうのが大事だと思います。