【DeNA】バウアー7回4失点、慣れ親しんだ中5日の登板でも勝てず
<DeNA2-4阪神>◇22日◇横浜
DeNAトレバー・バウアー投手(34)は三たび、勝てなかった。阪神戦(横浜)に先発するも、7回9安打4失点で降板。本塁打、バント安打、盗塁と、長短打に足を絡められ、小刻みに失点を重ねた。前回在籍した23年には10勝を挙げた右腕が、2年ぶりに復帰した2度目の日本球界で苦しんでいる。
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復帰後初白星が遠い。バウアーが今季3試合目の先発も、ピリッとしない。1回こそ、10球で内野ゴロ3つ、ボール球わずか1球。テンポ良く立ち上がるも、好調の阪神佐藤輝を止められなかった。2回先頭で150キロ直球を捉えられ、右翼越えの三塁打。続く大山の右犠飛であっさり先制を許した。
4回にも4番にやられた。中野、森下の連打で無死一、三塁で再び佐藤輝を打席へ。ナックルカーブ2球で追い込むも3球目の、129キロのナックルカーブが高めに入り、右中間への適時二塁打とされた。後続は断ち最少失点で切り抜けるも、ペースがつかめない。5回は小幡にセーフティーバントで出塁を許し、二盗を決められて近本に適時打。小技と機動力を絡められて失点を許した。7回先頭でも近本にソロ本塁打を被弾。じわじわと4点差まで広げられた。
「対4番」への反省がいきなかった。前回登板の16日巨人戦(東京ドーム)では岡本に2つの失投を仕留められ、2本塁打を浴びるなど、5回5失点と打ち込まれた。「球界に名をはせる選手に対して、2回失投してしまったのが敗戦の要因」と警戒していたはずだったが、ポイントゲッターの4番佐藤輝を抑えられなかった。
昨季、メキシコで慣れ親しんだ中5日の登板間隔。前日には「状態はいいと思います。登板の間でしっかりとコンディション整えることもできたと思う。体調は万全です」と話していたが、7回9安打4失点で奪った三振は投手の才木からの2つのみ。最大の目標に掲げる沢村賞への道のりはより一層厳しくなった。元サイ・ヤング賞右腕が、2度目の日本球界で苦しんでいる。【小早川宗一郎】