国学院大対亜大 6回途中から登板した亜大・井上は4勝目を挙げた(撮影・柴田隆二)

<東都大学野球:亜大3-0国学院大>◇第3週第1日◇22日◇神宮

亜大の「燃える男」がチームを開幕5連勝へと導いた。5試合連続の救援登板となった井上悠投手(3年=県岐阜商)が、6回無死一、二塁のピンチでマウンドに上がると、変化球を低めに集めてクリーンアップを3者凡退に仕留めた。「ピンチの方が燃えるので絶対に抑えてやるぞという気持ちで投げた」。4回1安打無失点の好投で、今季早くも4勝目を挙げた。

179センチ、90キロの体格から最速152キロを投じる。カット、チェンジアップをコーナーに投げ分け、硬軟織り交ぜた投球が持ち味だ。正村公弘監督(61)は「攻めていく気持ちがぶれない。酷なところで出しても抑えてくれるので、井上頼みです」と連勝の立役者に感謝した。

昨秋のリーグ戦後に右ひじの疲労骨折が判明した。手術は行わず、下半身強化に努めた。2月にブルペン投球を再開すると「球速のアベレージが上がった」と言う。けがの功名で安定感を増し、投手陣の柱に成長した。目標はメッツ千賀。「コントロールを低めに集める投球を目標にしている」と話した。

チームはこれで開幕5連勝。13年秋に九里(オリックス)らを擁して開幕7連勝して以来の快挙となった。「これからも1戦1戦抑えていきたい」と自信あり気に話した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 「ピンチで燃える」亜大・井上悠投手が開幕5連勝へけん引 救援で4回1安打無失点の力投