20日にエスコンフィールドのマウンドで投球練習を行った日本ハム伊藤

勝って歴史的デビュー戦に流れをつなぐ。日本ハム伊藤大海投手(27)が、22日楽天戦(エスコンフィールド)で先発登板する。自身の登板翌日の23日は「火球男」こと、新加入の台湾MVP腕、古林睿煬投手(24=台湾・統一)の日本デビュー戦が控える。エースとしてしっかり3勝目をつかみ、新たな仲間の来日1勝を、お膳立てする。

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伊藤がカード頭で勝って、古林デビュー戦に追い風を吹かす。「(古林に)変なプレッシャーは渡したくない。しっかりゲームをつくって。古林も日本では初登板なんで、気持ちよくマウンドに立って古林らしさを出せるように、つなぎたい」と気を引き締めた。

今季は既に2勝を挙げているが「どの(自分が投げた)試合もホームランが出ちゃっている。そこはちょっとソロOKっていうのも違うと思う。先制点をずっと与えてしまっているので」と3戦4被弾を反省。「相手どうこうよりも、ちゃんとゲームをまず完璧につくる。先頭だったり初球だったり、自分が優位に進められるようなゲームカウントで行けたら」とプランを思い描いた。

前回登板の15日ロッテ戦は5回までに3失点も、6回に打線が一挙8点と「海賊打線」の援護を受けての勝利だった。次はエースとしてしっかり抑えて勝ちきりたい。「(前回は)いつもより大胆さがなかったというか、『こうだから、こうしよう』とかという余計なことを考えてしまった感じはあった。もっと頭をスッキリしてマウンドに立てるように準備できたら」。ちっっちゃいことは気にするな。ゆってぃならぬ“ひろってぃ”風に腕を振る。

「少ない言葉で説明できるというか、文字に起こさなくてもいいぐらいのレベルの、自己解説できるような投球というか。そういう流れにしたい」。北のエースが、考えるより感じるピッチングで、台湾の英雄に“継投”する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】伊藤大海「火球男」に流れつなぐ「らしさ出せるように」23日台湾MVP腕デビュー戦