春季大会1次戦1回戦 洛西対龍谷大平安 公式戦初采配を終え、取材に応じる龍谷大平安・川口知哉監督(撮影・中島麗)

<高校野球春季京都大会:龍谷大平安10-0洛西(6回コールド)>◇19日◇1次戦1回戦◇龍谷大平安ボールパーク

4月から就任した龍谷大平安・川口知哉監督(45)の公式戦初采配は、13安打10得点で快勝した。

「こちらがプレッシャーを与えるのではない」。創部100年を超えても、磨き上げた堅守や投手力は継続。ナインが発する活気のある声かけに、新たな川口イズムを感じさせた。

打線では主将の鏡悠斗外野手(3年)が4番の仕事を果たした。先制適時打を放ち、4回には右中間への3ランをマークした。

川口監督は初戦を終え、「緊張もなく、普段通りできた」と振り返った。「選手がやりやすい形で、能力を引き出せるパフォーマンスを準備させることがすべて。プレッシャーを与えるよりかは、普段通り発揮する力を求めていく」。明快な方向性を示した。「平安高校は勝たないといけないのは当然ある。僕だけにプレッシャーがかかっていたら、それでいい」。

指揮官は97年夏の甲子園準優勝左腕でもある。「当然、京都国際が周りから見ても1つ上。このままでは終われない。『京都は平安や』というのを見せつけたい」。ドラフト1位で入団したオリックスで7年間プレーし、引退後は指導者として長年女子プロ野球界に携わった。「怒るだけでは難しかった」という経験が今に生きている。

「選手のパフォーマンスが上がるのは、こちらがプレッシャーを与えるのではない。向上心を持ってできるスタンスを」

今年4月1日、部員への体罰問題で退任した原田英彦前監督(64)に代わり、川口氏が監督に就任。HEIANの野球に新たなエキスが加わった。【中島麗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 龍谷大平安・川口知哉監督初采配は快勝「向上心持ってできるスタンスを」“強豪校への新しい風”