横浜対清水 清水に逆転負けを喫し肩を落とす横浜の選手たち(撮影・垰建太)

<明治安田J1:横浜2-3清水>◇16日◇第12節◇日産ス

横浜F・マリノスがホームで清水に2-3と逆転負けを喫した。一時は2点リードしながら猛攻を浴び、最後は元日本代表MF乾貴士に決勝点を奪われた。泥沼の6試合勝ち星なしとなった。

横浜ペースだった。前半29分にMF遠野が右足で先制し、後半6分にはFW植中がこぼれ球を蹴り込み追加点。3月16日のG大阪戦(2-0)以来1カ月ぶりの勝利をホームサポーターは信じただけに、まさしく大どんでん返しとなった。

勝てないチームの呪縛なのか。直接FKで1点差とされると硬くなった。推進力ある清水の勢いにのまれた。後半25分、36分と乾の個人技によってひっくり返された。クラブが掲げる「アタッキングフットボール」は絵に描いた餅である。

試合後、DF永戸らは涙を流した。それもそのはず、アジアチャンピオンズリーグエリートで優勝を目指すチームであり、J1を代表するクラブが今季リーグ11試合でわずか1勝(5分け5敗)なのだから。

ホーランド監督は「メンタルを強く持つ必要がある」とどこか人ごと。加えて「(9日の)川崎F戦が30秒早く終わっていれば勝利、今日も前半で終わっていれば勝利という形で、勝ち点6で上位にはいたと思うけど、現実はそうはさせてくれませんでした」と意味のない発言に終始。トンネルの中で迷走している。【佐藤隆志】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【横浜】逆転負けで6試合白星なし 選手は涙 「前半で終わっていれば…」ホーランド監督も迷走