慶大・今泉将がリーグ戦初スタメンで3ラン含む3安打 打撃持ち味の「4番候補」が勝利貢献
<東京6大学>◇第1週第3日◇15日◇神宮
慶大が立大を9-2で破り、2勝1敗で勝ち点を奪取した。リーグ戦初スタメンの今泉将内野手(4年=慶応)が、5打数3安打1本塁打3打点と大暴れ。三塁打が出ればサイクル安打の活躍で勝利に貢献した。
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慶大・今泉が、初のスタメン起用に応えた。1-0の初回1死一、二塁の好機で、低めのスライダーを捉え左翼席へ運ぶ決勝3ラン。「練習してきた成果が出たので、シンプルにうれしかった」とかみしめた。3回には中前打、5回には右翼越えの二塁打を放つなど勢いは止まらず。惜しくもサイクル安打は逃したものの、チーム最多の3打点と持ち味の打撃で勝ち点奪取に貢献した。
新チーム発足時から右の強打者として期待を受け、堀井哲也監督(63)も「4番候補」と厚い信頼を寄せてきた。ただ、オープン戦では結果が出ず、今リーグ戦の開幕スタメン入りは逃した。立大に1勝1敗と並ばれた大事な一戦で本領を発揮し、指揮官も「しっかりと準備していた現れだ。このぐらいやってもらわないと困る」とさらなる奮起を求めた。
中学受験では偏差値70を超える慶応中等部に合格し、以来、慶応ボーイとしての道を歩んできた。中学では軟式野球に打ち込んだ経験から「自分が活躍することで、いろんな道から希望を持って入ってくれる子が増えたら」と願う。187センチ、95キロの大きな体から力強い打球を飛ばし、今後も神宮を沸かせる。【平山連】