エスコンフィールドのマウンドで投球練習する日本ハム伊藤

“タイトルマッチ”への流れをつくる。日本ハム伊藤大海投手(27)が15日ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する。現在、チームは敵地で開幕から無傷の6連勝中。ロッテとの2連戦の後は、敵地8連勝の日本記録を樹立したオリックスとの3連戦(京セラドーム大阪)が控えており、ロッテ戦次第では、直接対決で記録更新の可能性がある。まずはエースが連敗を止め、快記録達成につなげる。

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伊藤が、またも週の頭で勝って勢いづける。前回登板の8日楽天戦は、9回120球を投げ今季初勝利を挙げ、チームの連敗も3で止めた。完投での勝利に「僕自身が先発ピッチャーとして目指していきたいところであり、姿。毎試合そのつもりでいきたい」。中6日の登板で調整も順調。「状態もいいですし、しっかり疲れも抜けている。万全の準備で来られてると思うので、大胆にまた行けたら」と気を引き締めた。

ロッテとは今季初対戦。昨年は同じZOZOマリンでの開幕戦に登板し、6回101球を投げ4安打1失点で、球団5年ぶりの開幕戦勝利に導いた。「あの日は相手うんぬんっていうより、自分のピッチングをしようっていう気持ちが強かった。今回も自分のピッチングをする。そういう準備もしっかりできた。変に意識せずいけるのかなと思います」。昨年同様、自然と自身の投球に集中できる精神状態が、できあがった。

先発陣の柱として“タイトルマッチ”への流れをつくる。伊藤の投球イニング次第では、中継ぎ陣の負担も軽減し、日本記録更新の可能性がある18日からのオリックス3連戦に余力を残せる。「まず(ロッテ戦で)ゲームをしっかり作って。その中で、少しでもイニングを投げて流れをつくれたら」。千葉で勝って首位を走る猛牛に迫り、万博で盛り上がる大阪に乗り込んで、本拠3連敗を食らった相手にリベンジを果たす。

昨季勝率6割超えの本拠地エスコンフィールドでは、今季は2勝6敗と分が悪い。ホームでも勝ちたいところだが、結果の出ている敵地で勢いをつけられれば、翌週の本拠地ウイークに流れを持ち込める。伊藤は「(ロッテは)簡単に終わりそうなバッターが少ないイメージ。球数を要する場面も出てくると思うが、根負けしないよう、しっかり自分のベストのボールを投げ続けられるように」。粘り強く腕を振り、白星を呼び込む。【永野高輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】伊藤大海、今季初のロッテ戦「大胆にまた」勢いつけて首位オリと直接対決へ