【町田】FW藤尾翔太のウイングバック奇襲に黒田監督「右からの推進力、仕掛けが欲しかった」
<明治安田J1:町田0-2浦和>◇13日◇第10節◇国立
FC町田ゼルビアは、2点を追う展開から奇襲を仕掛けた。
浦和に前半だけで2点を奪われた。すると後半開始から得点力が武器のFW藤尾翔太を右ウイングバックで起用した。アタッカーの枚数を増やし、浦和ゴールへと迫った。
黒田監督は「本来のセンターで使った方が持ち味が出るんでしょうけど、右からの推進力、仕掛けが欲しかった」と説明。左サイドからガンガン仕掛ける相馬のように、藤尾も右サイドの高い位置でプレーした。
結果的にゴールには結びつかなかったが、今後への可能性を広げる一手となったようだ。黒田監督は「まだシーズンが始まったばかりなので、いろんなトライアルをしていきたい」とコメントした。
そして当の藤尾も前向きに捉えた。「練習ではたまにやったことはありますが、試合では初めて。(黒田監督からは)攻撃の起点となって、チャンスメークをするように言われた。ただ僕が仕掛けるところの判断と、あとは攻撃にかける枚数っていうのが、コミュニケーション不足、連係不足でできてなかったのかなと思います。もう少しそこを詰めれば手応えはある」と振り返った。
その上で「どこでもやれることに越したことはない。しっかり高いレベルでどのポジションでも回せるようになれば、僕の強みになる」とさまざまなポジションにチャレンジする意欲を示した。