打球直撃のアクシデントにもめげず早大エース伊藤樹が7回1失点「なんとかゲームを作れた」
<東京6大学野球:早大4-1東大>◇第1週第1日◇12日◇神宮
リーグ3連覇を狙う早大が好発進を切った。東大に先勝。エース伊藤樹投手(4年=仙台育英)は7回114球を投げ1失点の好投で開幕戦白星に導き「早い段階で足に当たったんで本調子とはいかなかったんですけど、なんとか7回までゲームを作れた。こういうゲームを物にできて良かった」と振り返った。
アクシデントにも耐えた。1点リードの2回先頭、秋元の打球が左太ももを強打して倒れ込んだ。ベンチで見守った小宮山悟監督(59)もマウンドに向かったが、交代する気はなかった。「ここで代わって負けることを考えたら、投げるしかない。痛くても投げる」。打球が直撃した付近に冷却スプレーをかけられ、続投。「低めに投げることと両サイドに投げることをいつも丁寧にやった」とゼロで切り抜けた。
4回には秋元に一時同点ソロ本塁打を献上。自信を持って投げたスライダーを左翼席まで運ばれ思わず首をかしげたが、気持ちを切り替えた。打線が5回に2点勝ち越しに成功。7回まで最少失点で締め、リーグ通算14勝目を手繰り寄せた。