オリックス対ソフトバンク 最後を締めたソフトバンク津森(右)は渡辺と労をねぎらう(撮影・西尾就之)

<オリックス1-1ソフトバンク>◇10日◇京セラドーム大阪

ソフトバンク渡辺陸捕手(24)が「8番捕手」で今季初めてスタメン出場し、攻守で躍動した。

0-0の2回1死一、二塁。カウント1ボールからオリックス・エスピノーザの外角ツーシームにバットを折られながらも、左前へ運んだ。1死満塁と好機を拡大し、続く9番牧原大成内野手(32)の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を先制した。延長10回は先頭で中前打をマーク。わずか2球で追い込まれたが、カウント2-2からの7球目の直球を仕留めた。「まあ2安打は良かったですけど…。凡打の内容がもうちょっと上がってくれれば」。3三振も喫しただけに、喜びは控えめだった。

守備では初回から延長12回までマスクを被り続けた。「とにかく抑えて攻撃に流れを持ってこようと」。計8投手をリード。巧みな配球で好調オリックス打線を1失点のみに抑え込んだ。リリーフ陣を投入した6回以降は無失点。4時間20分の死闘を演じ、引き分けに持ち込んだ。

小久保裕紀監督(53)は「(投手の)いいところを引き出していたし、バッティングも良かった」と目を細めた。

直近2年間は1軍未出場で、先発マスクは22年7月20日の楽天戦以来だった。渡辺は「これで勝てれば一番良かったと思うので。次は勝てるように頑張ります」と振り返った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】渡辺陸3年ぶり1軍スタメンマスクで躍動 計8投手リードし1失点&マルチ安打