【広島】救援陣が無失点リレー、新井監督「たいしたもんだ」12回はドラ3岡本駿が力投
<中日1-1広島>◇8日◇ぎふしん長良川
勝ちがなくなった延長12回裏を託された広島のドラフト3位、岡本駿投手(22=甲南大)が、中日の代打攻勢に屈することなく、引き分けに持ち込んだ。
1死から細川に安打を許し、村松の犠打で1死二塁。得点圏に走者を置いて、中日ベンチは代打中田を指名した。一塁は空いていたが、広島新井監督は「あそこは勝負。次も上林が来るから」と中田との勝負を選択。3度の打点王の実績を持つ看板打者に対し、ルーキー右腕は果敢に勝負を挑んだ。フルカウントからの9球目を中田に見切られ、歩かせたが、2死一、二塁からの代打・上林はカットボールで空振り三振に打ち取った。
「(最後は)気合が入って曲がり過ぎてしまいました(笑い)。バットが下から出てきてたので、石原さんがカットが一番いけるとサイン出してくださったので、信じて投げるだけでした」と岡本は最後の対決を振り返った。
7回の島内からハーン、栗林、塹江、森浦がゼロでつなぎ、12回は岡本が力を振り絞った。新井監督は「大したもんだなと思って見てたよ。あの場面、力む場面なんだけどね、ピッチングをしているなと見えたので。たいしたもんだなと見てました。いい経験をしたと思いました」と、救援陣の無失点リレーを完結させたルーキーをねぎらった。