メッツ千賀滉大が今季初勝利、序盤「お化けフォーク」見極められるも5回無失点「焦り特にない」
<メッツ2-0マーリンズ>◇7日(日本時間8日)◇シティーフィールド
メジャー3年目のメッツ千賀滉大投手(32)が7日、本拠地でのマーリンズ戦に先発し、5回5安打無失点2四球4奪三振と好投し、今季初勝利を挙げた。メ軍5連勝の立役者となっても、試合後、地元テレビ局のインタビューに応じた千賀は顔色を変えることなく、自らの投球を振り返った。「とりあえず、今のところはケガがないので、ひとまずひと安心です」。
立ち上がりの初回、安打と2四球で得点圏に走者を背負ったものの、冷静にアウトを重ね、無失点でスタートした。1日の初登板に続き、2戦連続でマ軍打線が相手。序盤は「お化けフォーク」を見極められ、カウントを悪くした。「どのチームもやってくること。自分の中でそういう中でやってきたものはある。焦ることは特にない」。
冷静さを失わず、無失点で滑り出すと、2回は速球主体に切り替え、2者連続三振を含む3者凡退に仕留めた。その後は、縦変化だけでなく、カットボール、スイーパーを織り交ぜ、5回まで無失点。空振りで三振を奪うだけでなく、横変化を加えて2併殺を奪うなど、77球で救援陣にバトンを託した。
終わってみれば、救援陣も無失点で完封リレー。気温約5度の寒空の下、文句なしの白星を飾った。昨季は、ワールドシリーズを目前にしてドジャースに屈した。「先発陣は僕も含め、チームを盛り上げていければ、すごくいいところに行けるんじゃないかと思います」。10戦7勝と好発進しながらも、先を見つめる千賀が今季初勝利で笑うはずもなかった。