加藤豪将は今、ブルージェイズのフロントで第2の野球人生をスタート 元日本ハムで昨季引退
ヤンキース、日本ハムなどでプレーし、昨季限りで現役を引退した加藤豪将氏(30)が29日(日本時間30日)、ブルージェイズのフロントスタッフとなった近況などについて語った。
ブ軍入り後は、「ベースボール・オペレーション」の一員として米フロリダ州での春季キャンプにフル参加。公式戦開幕後もチームに同行し、ユニホーム姿で練習をサポートするほか、対戦相手のデータ収集などフロント業務を含め多岐に及ぶ役割を果たしている。
「現役を引退して以来、これから何をやっていくか、まだ自分でも決まっていないんです」と苦笑しつつも、前向きな姿勢は現役時代から変わっていない。他のメジャー球団からもスカウトなどの誘いがあったものの、特定の業務だけでなく、視野を広げるうえでもブ軍で第2の野球人生をスタートする決断を下した。
13年ドラフト2巡目でヤンキース入りし、複数球団でのマイナー生活を経て、22年にブ軍でメジャーデビュー。同学年の大谷翔平のようにスポットライトを浴び、華やかなスター街道を歩んだわけではない。それでも、常に笑みを絶やさない加藤氏に「苦労人」の空気は一切ない。「今はいろいろなことをやらせてもらって勉強しています」。日米両球界の内情を知り、周囲からの人望も厚いだけに、将来はフロント、指導者の両面での活躍が期待される。(トロント=四竈衛)