西武対日本ハム 4回裏西武1死、西川は右前打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

<日本ハム2-0西武>◇28日◇ベルーナドーム

9回、日本ハム・レイエスの打球は左中間スタンド中段に突き刺さった。

普通にみれば外野手が処理できる可能性はかなり低い。それでも西武の西川愛也外野手(25)はセンターほぼ定位置から全力で打球方向へ走った。

結局、打球はスタンドに入った。2点目を失った。それでも西川は走った。

「いや、もう何があるか分からないんで。風が吹いてたんで、あの間から。もしかしたらと思って。(打球が)鳥に当たるかもしれないし。それを捕ればアウトになるので。何があるか分からないので」

7回の清宮幸の本塁打もスタンド中段の打球だったが、右翼の長谷川信哉外野手(22)はフェンスによじ登った。西川は代弁する。「入るまでは何があるか分からないんで、そこは変わらずに」。

試合は敗れた。自身は2番打者として3安打。それでも第1打席の凡退を「申し訳ないっす。1発目、大事だなと思ってたんで。すぐに切り替えてはいけましたけど」と反省する。

何としても不動のレギュラーになりたい西川愛也、いい姿でシーズンを始めた。【金子真仁】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【西武】センター西川愛也は特大弾をあきらめず全力で追いかけた「鳥に当たるかもしれないし」