【西武】5年目の長谷川信哉「目指してやってきた」プロ初の開幕1軍&スタメン勝ち取った
西武の“顔”になる。プロ5年目の長谷川信哉外野手(22)がプロ初の開幕1軍、ならびに開幕スタメンを勝ち取った。
28日の開幕戦、日本ハム戦(ベルーナドーム)で「1番右翼」で起用される。貧打ゆえの借金42、歴史的敗北から巻き返す1年の、最初の打席に立つ。
「今年は本当に、開幕戦の1番(打者)というところを目指してやってきて、それがスタートラインに立てたので」
開幕前日の監督会見で、日本ハム新庄監督は自チームの強みを「顔」と言った。それを受けて、西武の西口文也監督(52)は「明日もみんなのいい顔を見たいね」と笑った。
とはいえ、長谷川もイケメンだ。渡辺久信前GM(59=日刊スポーツ客員評論家)も長谷川を「男前」と認める。男前だし、あいさつや振る舞いも丁寧だ。2番に入る西川とともに、活躍すれば獅子のスターになれる器だ。
27日に現役引退を正式表明した中島宏之内野手(42)も、西武入団4年目に不動の遊撃レギュラーになり、通算1928安打をマーク。“ナカジ”として大きな人気を誇り、西武を去って今になってもなお、西武ファンに愛される。
長谷川はこれまで、中島とは面識や接点に恵まれなかった。ただ、同じ高卒野手として球団から期待されていること、そろそろブレークが必要なことは十分に分かっている。
「とにかく開幕からスタートダッシュできるように。優勝して、長谷川が大きな戦力だった、と言われるくらいになりたいです」
立花義家打撃コーチ(66)からは「勇気ある一打を」と背中を押された。21年前のナカジになれるか-。28日、ハセシンのひと振りから、言われたい放題の西武打線の雪辱が始まる。【金子真仁】