広田神社参拝を行った藤川監督(撮影・加藤哉)

阪神藤川球児監督(44)がフレキシブルな勝利の方程式を組んでシーズンに臨む考えを明かした。甲子園の全体練習に立ち会った指揮官は9回守護神は岩崎と就任直後のオフに伝達済み。今季の勝利の方程式に関しては「7、8、9回がシーズン前に決まって、終了までいけた事例はおそらくゼロ」と流動性を加味して構築する。

指揮官のにらむ方程式は1つではなかった。「相手の状況もわからないので、ゆっくり考えます」とニヤリ。守護神岩崎へのつなぎ役は昨季を踏まえたゲラ、石井、桐敷だけでない。現役時代JFKの一翼を担ったが、シーズン途中にセットアッパーから守護神転向なども経験。「天気、季節も一緒で、最初はこの形というのがあるだろうけれど」と説明。ブルペンの流動性を知るだけに変幻自在を前面に出すつもりだ。

昨季自己最多35試合登板を果たした岡留、2年目の飛躍をにらむ石黒も控える。リリーフ待機で開幕を待つドラフト1位伊原陵人投手(24=NTT西日本)、3月に支配下登録を勝ち取った育成ドラフト1位工藤泰成投手(23=四国IL徳島)も食い込む可能性は十分だ。「(シーズンが)始まってみて、選手個々が自分たちのために頑張ればいい」とブルペン陣の総合力に期待する。競争意識をかけ合わせた藤川流の勝利の方程式は無限の可能性を秘める。【伊東大介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川流勝利の方程式は無限大 ドラ1伊原、育成昇格の工藤、岡留、石黒にもチャンス十分