広島商対智弁和歌山 智弁和歌山に敗れた広島商(撮影・藤尾明華)

<センバツ高校野球:智弁和歌山7-0広島商>◇26日◇準々決勝

広島商が敗れ、52年ぶりの4強入りを逃した。先発したエースの大宗和響投手(3年)が1、2回で5失点するなど8回9安打7失点で完投負け。

「立ち上がりが課題で打ち崩された。相手打者陣にのみ込まれた。(期待に)応えきれなかったのが悔しい」と下を向いた。

1回に2点、2回に3点を失って主導権を握られた。変化球の制球力を乱してカウントが悪くなり、直球を狙われた。ただ、3回以降は「開き直って投げようと思った」と0を並べた。カーブも決まり始めて手応えも得た。

しかし、打線が相手エースを打ち崩せず。5安打で無得点に終わった。大宗は最速を更新する146キロもマーク。最後までマウンドに立ち続けた。「変化球が決まったら0点で強力な打線も抑えることができる」と収穫もあった。

夏へ向けては「自分以外のピッチャーは投げられずに甲子園を去ってしまう面では申し訳ないという気持ちを感じていて、完投するなら勝ちきれる投手になって、必ず夏に戻ってきたい」と力強く話した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ】広島商は52年ぶり4強逃す「相手にのみ込まれた」エース大宗9回7失点