【日本代表】前田大然「自信持って代表に来ている」上田綺世の負傷離脱でポジション奪取へ名乗り
当たりに当たるストライカー、日本代表FW前田大然(27=セルティック)がポジション奪取へ名乗りを上げる。チームは23日、アジア最終予選第8戦のサウジアラビア(同59位)戦に向け、千葉市内でトレーニングを行った。FW上田綺世(フェイエノールト)が右足首捻挫で離脱した中、1トップ起用の可能性が高まる。所属クラブでは今季公式戦42試合で28得点と勢いを加速させる前田が、その存在感を発揮しそうだ。
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ポジション争いの号砲が鳴る。1トップの上田が不在となる中、前田は言い切った。「自信を持って代表に来ているというのは事実。それをしっかりサウジ戦で見せられたらいい」。セルティックでは押しも押されもせぬエースに成長した。これまで俊足を生かしたウイングプレーばかり注目されたが、古橋の移籍に伴い中央に移ると「9番」の仕事が板に付いてきた。
ボックス内に走りワンタッチでゴールを奪う。入り方、入るタイミングの妙。そこへ足だけでなく打点の高いヘディングとストライカーとしての存在感を強める。22日に公開された練習でもシュート技術の高さを見せつけた。「今まではそこに入っているけどボールが来ないのが結構あった。それが今は自分のところに来ている」。得点すれば周囲の信頼感は増し、さらに動きを見てくれる。欧州CLの舞台で磨き上げた決定力が輝きを増している。
北中米行きの切符を手にしたチームはW杯優勝を目指し、ポジション争いという新たなフェーズに入っていく。「W杯に行くと連戦なので同じメンバーでっていうのは厳しい。いろんな選手が出ていくのが強いチーム」。当然スタメン奪取への思いは隠さない。威風堂々と“大然自若”。日本には当たり前田の大然がいる。【佐藤隆志】