桧山進次郎氏(23年9月)

日刊スポーツの精鋭評論家12人が、25年のセ・リーグのペナントレースを占いました。藤川球児新監督(44)が率いる新生チームが2年ぶりV奪回を果たすために必要なことは? 本音トーク満載、順位つきの大予想をお楽しみください。

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野球はエースと4番と抑え次第といわれるように、巨人は絶対的守護神のマルティネスを取ったことが大きい。7~8回には大勢や船迫、ケラーらが控える。菅野が抜けたとはいえ、先発は5~6回まででOKになる。1年は143試合と長いので、後ろが安定しているかどうかは重要なポイント。明確な戦力の上積みがあった分、優位とみる。

DeNAは3位から日本一をつかんだ自信がある。プラス、バウアーの加入が大きい。時折単調になるチームカラーは弱点だが、仲間にも遠慮なくモノを言う右腕がいい緊張感をもたらすはず。野手はこの緊張感が重要で、特にDeNAが必要とする気風といえる。

もちろん阪神も優勝候補だ。ただ投手陣に未知数の選手が多い分、少し怖さがある。野手陣は近本や中野、佐藤輝、森下、大山ら中心選手の脂がのっている。でも投手陣は門別、富田、デュプランティエは、初の開幕ローテで、公式戦に入ってみないとわからない部分もある。でも工藤や伊原らも含めて未知数な分、ハマれば一気にドーンと走れる可能性がある。他球団から一番警戒されるのは総合力が高いタイガース。包囲網をどう破るかも注目だ。

◆桧山進次郎氏順位予想

セ=<1>巨人<2>DeNA<3>阪神<4>広島<5>ヤクルト<6>中日

パ=<1>日本ハム<2>ソフトバンク<3>ロッテ<4>楽天<5>オリックス<6>西武

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【桧山進次郎】阪神は包囲網をどう破るか 未知数の工藤や伊原は一気に走る可能性も/セ順位予想