【日本代表】森保一監督、本気でW杯優勝目指すため「国じゅうの関心事にならないと」一夜明け会見
8大会連続のW杯出場を史上最速で決めた日本代表が、来年6月に開幕する北中米大会の優勝に向けて加速する。初めて2大会連続でアジア予選を最初から指揮し、突破に導いた森保一監督(56)が21日、千葉市内で会見。史上最長448日間の準備期間を生かしての「W杯優勝」へ、チームのレベルアップ、さらなるサッカー文化醸成をした上での偉業達成を宣言した。
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森保ジャパンが「継続したチームづくり」と「国民も一体となっての戦い」で世界一を目指す。世界最速のW杯出場決定から一夜明け、記者会見に登壇。森保監督は「素直にうれしく思うし、同時にホッとしているところがある」と、あらためて喜びをかみしめた。
前夜、バーレーンを退けて、過去8大会で最も長い「448日」もの準備期間を得たが「W杯優勝」を目標に掲げるチームに、休んでいる暇はない。世界の頂に向けて「全てを上げていかなければいけない」と引き締め、個の成長や自身のマネジメント力アップの必要性を熱弁。ステップアップを続け、欧州トップレベルのクラブでプレーする選手とともに、これまで同様にチーム力を上げていく道を突き進む覚悟を示した。
順調すぎる-。それが不安つながることはないか問われても「不安はありません」とキッパリ。「現状より少しでも進化していくことに、常にチャレンジしていきたい。未来に向けてベストを尽くすことを続けていきたい」と意気込んだ。
本気で優勝を目指すからこそ、周囲への理解も求めた。「過去の優勝国を見た時に、国じゅうの関心事にならないと優勝はできない、と感じている」という。W杯出場を確定させた今がチャンス、とばかりに動き、一睡もしないままこの日の早朝から情報番組に出演。仮眠後に臨んだ会見でも「共闘応援が選手たちのエネルギーになる。同心円の輪を広げていただきたい」と呼びかけた。「新しい」から「最高」の景色へ。全ては本大会で勝つために、国民を巻き込んで大きなうねりを作り出し、偉業達成の可能性を高める。【永田淳】