【センバツ】広島商、甲子園通算101試合目を快勝で飾る「諸先輩方の財産」荒谷監督
<センバツ高校野球:広島商10-2横浜清陵>◇21日◇1回戦
昨秋の明治神宮大会準優勝の広島商が21世紀枠の横浜清陵(神奈川)に快勝し、出場6大会連続となる初戦突破を決めた。歴代3位タイの春夏7度の優勝を誇る古豪。同校の甲子園通算100試合目だった前回出場の21年春は2回戦でコロナのため辞退して不戦敗。101試合目はベンチ入り20人中19人が出場する一丸勝利だった。
先発のエース大宗和響投手(3年)が試合を作った。初回を3者凡退でリズムに乗った。「3者凡退で絶対に入るっていう風に決めていた。そこはすごい今日の試合で一番良かったところかな」と納得の立ち上がり。打線の大量援護もあり、6回で降板となったが、2失点に抑えてリードした状況でバトンを渡した。
打線も相手失策や四死球をうまく絡ませながら得点を重ねた。単打のみで11安打とつながり、10得点で快勝。終盤には代打や守備固めなど、控え選手も幅広く起用してベンチ入り20人のうち19人が出場した。荒谷忠勝監督(48)も「幸い点差も広がりましたので。選手にとって初の甲子園ですので、そこも含めていろんな選手がやれたのは良かった」と収穫を話した。
同校甲子園通算101試合目を快勝で飾った。荒谷監督も「諸先輩方の財産。たまたまこのタイミングだった。財産を生かして次戦に臨みたいと思います」と次戦を見据えた。2回戦は東洋大姫路との名門校対決。春94年ぶり優勝へ負けるわけにはいかない。