【中西清起】阪神優勝のカギ握るのは左投手の存在、ブルペンさらに強化の巨人1位/セ順位予想
日刊スポーツの精鋭評論家12人が、25年のセ・リーグのペナントレースを占いました。藤川球児新監督(44)が率いる新生チームが2年ぶりV奪回を果たすために必要なことは? 本音トーク満載、順位つきの大予想をお楽しみください。
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昨年優勝を争った阪神と巨人だが、オフの補強を考えると、巨人が今年も上にいく。守護神マルティネス、セットアッパー大勢でさらにブルペンが強くなる。甲斐も相手の機動力を封じることができる。逆に阪神はデュプランティエ、ネルソンら外国人は未知数。FAでの動向が注目された大山、坂本が残ったのは大きいが、あくまで現有戦力だ。年齢的に脂が乗った選手が多いが、戦力的な上積みは感じられない。
阪神にとって、優勝の鍵を握るのは、左投手の存在だろう。昨年結果を残せなかった伊藤将は復調が見えない。門別やドラフト1位伊原らで補えるのか。高橋も1年間投げられるか分からないし、計算が立たない部分が多い。良いと言われている投手力に、疑問符がつく。
DeNAは日本一になったとはいえ、野球の細かさはまだない。バウアーが加入したが、喜怒哀楽の多いチームで長いシーズンは連勝もあれば、連敗もある。広島は新外国人のファビアンとモンテロが力を発揮する印象を受けた。昨年は外国人野手が1人でも活躍できていれば失速はなかっただろう。しぶとさを感じるので、Aクラスに挙げた。
◆中西清起氏順位予想
【セ】<1>巨人<2>阪神<3>広島<4>DeNA<5>中日<6>ヤクルト
【パ】<1>ソフトバンク<2>日本ハム<3>オリックス<4>ロッテ<5>楽天<6>西武