メジャー開幕戦の舞台裏 オリ新旧18番がつないだ子どもたちへのプレゼントに「涙止まらない」
オリの新旧18番は、心優しき、あしながおじさんだった。オリックス宮城大弥投手(23)が20日までに、自身のインスタグラムを更新。「この度、僕が2022年に立ち上げた『一般社団法人宮城大弥基金』の活動の一環として、東京で行われたメジャー開幕戦に子どもたちを招待させていただきました」と地元・沖縄のこどもたちを夢の舞台へ連れて行ったことを報告した。
宮城1人だけではなく、憧れの先輩の力もあった。宮城は投稿の中で「今回の取り組みは、観戦チケットは由伸さんから寄附して頂き、子どもたちの沖縄からの空の旅はANA様がサポートしてくださったことで、実現しました」。オリックスの先輩で、そのメジャー開幕戦で5回3安打1失点で今季1勝目を手にしたドジャース山本由伸投手(26)の力添えもあったことを明かした。
山本がオリックス時代の20年から23年まで背負った背番号18を今季から継承する宮城は「普段、沖縄で野球をしている子どもたちが東京を訪れること、そしてメジャーリーガーのプレーを間近で観て、応援する。彼らにとって心に残る特別な時間を過ごしてもらうことができたのではないかと思います! 素晴らしい機会をいただいた由伸さんとANAの皆様、ありがとうございました」とつづった。
「一般社団法人宮城大弥基金」は22年2月に設立。経済的な理由で競技を断念せざる得ない沖縄在住の少年少女が対象で、用具代や遠征費を援助することが目的だ。宮城自身も父・享さんが交通事故の影響から左腕が不自由となり定職に就けず、家計は苦しかった。つぎはぎだらけのユニホームで白球を追った経験がある。基金設立は家族との約束でもあった。
メジャーの華やかな舞台の陰で、オリの新旧エースがつないだ、心温まる活動。SNSでは「ウチナーンチュの誇りです」「エースからエースを通じた子どもたちへのプレゼント」「涙止まらない」「感動しました」「なんて素敵な取り組み」「オリの新旧エースは素晴らしい」「なにこれ泣ける」「心から感動しました」といったコメントが寄せられた。