【センバツ】沖縄尚学の阪神田中秀太コーチ次男が一家3代目で聖地初白星 V候補・横浜に挑戦状
<センバツ高校野球:沖縄尚学6-3青森山田>◇19日◇1回戦
阪神田中秀太内野手守備走塁コーチ(48)の次男で、沖縄尚学の田中彪斗(あやと)内野手(2年)が、父や祖父が飾れなかった甲子園での白星に、三塁コーチャーとして貢献した。「2代の流れを続けられて、すごいうれしいです」。熊本工の一員として、父秀太氏は94年春、祖父で同校元監督の田中久幸さん(享年59)は65年春に出場。3代での聖地出場をかなえた。背番号14をもらった日の高揚感は忘れられないという。「ようやく念願の甲子園の舞台に立てるんだって、すごくうれしかったです」。
小学生時代は、当時アマチュアスカウトだった父が視察する同時刻に、友人と甲子園で観戦するほどの高校野球好き。中でも「高校球児の憧れ」という大阪桐蔭・根尾昂(現中日)にくぎ付けで、甲子園に通い詰めた。
「父みたいには、まだうまくないんですけど…」。比嘉公也監督(43)からは守備面を期待されている。
2回戦ではV候補の横浜と激突する。「すごく強いチームで、予想では絶対横浜が勝つと思う人が多いと思うんですが、絶対覆して、一戦必勝で1戦でも長く、この甲子園でやれるように」。1日でも長く、夢の時間を過ごす。【中島麗】