【鳥谷敬】阪神門別に一気ブレーク期待漂う 計算できる補強行った巨人、DeNA強敵/セ順位予想
日刊スポーツの精鋭評論家12人が、25年のセ・リーグのペナントレースを占いました。藤川球児新監督(44)が率いる新生チームが2年ぶりV奪回を果たすために必要なことは? 本音トーク満載、順位つきの大予想をお楽しみください。
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阪神の注目株は20歳の門別投手。今季は開幕ローテ入りしそうで、どこまでブレークしてくれるか楽しみです。高卒2年目の昨季は5月と8月に1度ずつ1軍で先発しています。他の先発投手に疲れが出てきた頃に昇格したわけですが、それは門別投手にも言えたこと。疲労が出る時期に1軍に呼ばれたわけです。でも今年は同じ左腕の大竹投手の出遅れや伊藤将投手の不調も重なり、フレッシュかつピークの状態で勝負できる。プロ初勝利から一気に台頭する予感が漂います。
ただ、ライバル球団はオフに「期待」ではなく「計算」できる補強を敢行しました。巨人は固定できなかった捕手に甲斐選手、盤石とは言い切れなかったブルペンに絶対的守護神のマルティネス投手、菅野投手が抜けた先発陣に田中将投手の経験を補強。DeNAは枚数が足りなかった先発陣にバウアー投手を復帰させました。阪神の場合、佐藤輝選手や森下選手がもっと打ってくれるだろう、門別投手や前川選手が覚醒してくれるだろう、という上積みはまだ「期待」でしかありません。巨人、DeNAの上積みが「計算」できる分、この2チームは強敵と言わざるを得ません。
◆鳥谷敬氏順位予想
【セ】<1>巨人<2>DeNA<3>阪神<4>広島<5>中日<6>ヤクルト
【パ】<1>ソフトバンク<2>日本ハム<3>ロッテ<4>オリックス<5>楽天<6>西武