ロバーツ監督「サイ・ヤング受賞する可能性大いにある」と山本由伸称賛 2安打の大谷翔平も評価
<カブス1-4ドジャース>◇18日◇東京ドーム
歴史的開幕戦の主役は、やはりドジャース大谷翔平投手(30)だった。18日のカブスとの開幕戦(東京ドーム)に、「1番DH」でスタメン出場し、5打数2安打。MVPトリオを形成するベッツとフリーマンが欠場した中、1点を追う5回に右翼へ強烈な今季初安打で3得点を呼び込み、9回には二塁打でダメ押し点を演出した。ドジャース山本、カブス今永と両チームの開幕投手を史上初めて日本人が務め、日本選手が4人先発出場した、6度目の日本開催の開幕戦。2年連続世界一へ、大谷が2度の快音で幕開けを告げた。
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ドジャースのロバーツ監督は、アクシデントを乗り越え、逆転勝ちを導いた。2番のベッツが体調不良で帰国し、3番フリーマンは試合直前に急きょスタメンを取りやめた。それでも好投で流れをつかんだ山本を「今年は自信を持ってストライクゾーンを攻めている。数シーズン通してできれば、サイ・ヤングを受賞する可能性が大いにある」と手放しでほめた。2安打の大谷には「なかなかナーバスなショウヘイを見ないけど、少し感情的になっていた。打撃はボールに手を出さず、見極めて良かった」と評価した。
試合前には、世界の本塁打王、ソフトバンク王貞治球団会長とベンチで談笑した。「夢がかなった瞬間でした。日本と米国の野球が立ち会うような瞬間であったと思いますし、今日お会いできたことは光栄です」。生まれた国のレジェンドに感激していた。