日本ハム対巨人 7回表、日本ハム3番手で登板し力投する古林(撮影・垰建太)

<オープン戦:日本ハム5-2巨人>◇18日◇エスコンフィールド

日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)が衝撃の本拠地デビューを果たし、先発調整を進めることが決まった。巨人戦(エスコンフィールド)の7回から登板し、2回1安打無失点。最速は155キロをマークして4奪三振の快投に、新庄剛志監督(53)は新戦力の開幕セットアッパー構想を取りやめ、まずは2軍戦で先発として準備させることを明言した。

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「火球男」の異名通りに、古林のストレートは火を噴いているようだった。本拠地初登板は7回。2死を奪って巨人若林にはカウント2-2から、この日最速の155キロ直球で空振り三振を奪った。8回も続投して2回1安打無失点で4奪三振。鮮烈な印象を残した台湾MVP右腕について、開幕セットアッパー構想を持っていた新庄監督は大きな方針転換を決めた。

新庄監督 先発で見たくないですか? あのピッチングをされたら。1回、先発を見てみたいなぁ。(今後の)調整としては先発で球数を80~90(2軍戦で)1回投げさせて。(開幕セットアッパー構想は)今日のピッチングを見て、消えたかな。いい意味でね。

中継ぎ陣は頭数がそろっている状態でもあり、温めていたプランは取りやめ。今後は2軍戦で開幕後の先発デビューに備えさせることにした。それくらい先発投手としての魅力が、この日の投球に詰まっていた。

新庄監督 まあ打ちづらいでしょうね。左足を上げて、小さい(テイクバックで)フォームで左足が付いたと思ったらワンテンポ遅れてボールは来る。真っすぐを張っていたと思うけど、それでも差し込まれていたところは、すごい魅力。打者が遅れないようにポイントを前にした時に変化球が決まりだしたら、もうメジャーのスカウトもびっくりでしょ。もう目を付けられました(笑い)。

昨季は台湾で10勝を挙げ、最優秀防御率も獲得した理由がわかる快投に迷いなく先発調整を指示した。右脇腹痛で出遅れていた新助っ人は試合後、多くを語らなかったが、ここからは開幕後の先発デビューへ向けてギアを上げていく。【木下大輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】「火球男」古林睿煬が衝撃本拠地デビュー 最速155キロ2回0封、中継ぎやめ先発へ