【センバツ】誠也先輩「勝ちました」二松学舎大付43年ぶり春勝利「自分の投球」河内紬8回途中1失点
<センバツ高校野球:二松学舎大付3-2柳ケ浦>◇18日◇1回戦
偉大なOBたちへ白星を届けた。花巻東(岩手)は米子松蔭(鳥取)を10-2で破り、18年以来7年ぶりの白星を挙げた。同校OBのドジャース大谷翔平やエンゼルス菊池雄星らも背負った背番号「17」の赤間史弥外野手(2年)が4番に座り、先制二塁打を含む2安打2打点で快勝へ導いた。カブス鈴木誠也の母校・二松学舎大付(東京)は、柳ケ浦(大分)との開幕戦を3-2で制し、43年ぶりのセンバツ勝利。両校は2回戦で激突する。
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二松学舎大付が待望の1勝を挙げた。柳ケ浦との開幕試合を制し43年ぶりのセンバツ勝利。1時間58分のスピード決着も、市原勝人監督(60)は「甲子園で勝つのは本当に大変。(43年前は)もっと簡単に勝ったような…」と振り返った。
前回勝利した82年はエースとして準優勝に導いた。初戦の長野戦で完封勝利。この1勝がチームを勢いづけた経験から「甲子園を勝ち上がる上で鍵を握るのはピッチャー。優勝を目指すなら、甲子園を味方に付けるようなラッキーボーイが現れてほしい」と願った。
指揮官の期待に応えたのが、先発した背番号11の河内紬(つなで)投手(3年)だ。4回までパーフェクト投球を続け8回途中1失点(自責0)。大舞台で自己最速を1キロ更新する143キロをマークした右腕は「打者1人、1人と向き合い、自分のピッチングができた」とうなずいた。
OBのカブス鈴木誠也と同じ日のシーズン開幕。ナイトゲームの鈴木より一足早く勝利を手にした河内は「勝ちましたと報告したいです」。市原監督も「今夜は楽しく誠也の試合が見られそうですよ」。プレッシャーから解放され、上機嫌だった。【平山連】