練習を終え取材対応に向かう長友(左)と伊藤(右)(撮影・宮地輝)

サッカー日本代表DF長友佑都(38=FC東京)が、個人として最多5度目のW杯出場の切符に向け、チームに熱き魂を吹き込み続ける。

20日のバーレーン戦に勝てばワールドカップ(W杯)出場が決まる中、チームは17日から合宿を開始。室内でのトレーニング後に取材対応した長友は、開口一番「決めます、それだけです」と誓った。

ここまで最終予選を順調に勝ち続けているが、「こういう時に足をすくわれる経験がある。当たり前のことができなくなる。足をすくわれないようにしっかりと気を引き締めて臨みたい」と自らの経験則をもって話した。

昨年1~2月のアジアカップで準々決勝で敗退。1年前に長友が代表復帰を果たした当初は「チームに元気がない」と感じていたという。自らの持つ熱さを前面に出し、チームを鼓舞してきた。「熱い話をしていたら、熱すぎてひかれたし、取り残されている感覚があった」。しかし、今は食事のテーブルでも活発な意見交換がなされており、「自分の熱いエネルギーを後輩たちが受け入れてくれている。浮いていた感があったのが馴染み始めた。今日もそういう話になって、すごい居心地がいいよって話をしていた。“熱苦しい”話が出来る後輩たちができた」と喜ぶ。

その後輩たちは欧州を舞台に世界トップの選手たちと戦っている。「日々彼らはバケモノと日常過ごしていると、僕が普通になる。(自分は)ぶっ飛んでて浮いているかもしれないが、世界に行くともっとぶっ飛んでいる。長友という生物に慣れてきた。人間なのか生物か分からないけど、それに慣れてきた。そういうのが世界にはゴロゴロしている」と冗談を交えながら熱弁をふるった。

迎えるバーレーン戦はホーム埼玉スタジアム。「後押しを感じるし、負ける気がしない」と言い切る。ここまで今回の最終予選での出場はないが、自身の目標はW杯に出場してチームの勝利に貢献すること。チームの盛り上げ役だけで終わるつもりはない。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】長友佑都「“熱苦しい”話が出来る後輩たちができた。長友という生物に慣れてきた」