打撃練習を行う花巻東・赤間(撮影・木村有優)

<センバツ高校野球:開会式リハーサル>◇17日◇甲子園

球児たちの春がやってくる。

第97回選抜高校野球大会が今日18日、甲子園球場で開幕する。17日は開会式のリハーサルが行われた。大会初日の第2試合では花巻東(岩手)が米子松蔭(鳥取)と激突。初戦突破へ鍵を握るのが、同校OBのドジャース大谷翔平やエンゼルス菊池雄星らも背負った「17」を受け継ぐ赤間史弥(2年)だ。強豪の出世番号を託された2年生が、主軸でチームをけん引する。

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花巻東の出世番号「17」。この春は赤間が背負う。これまで、エンゼルス菊池雄星やドジャース大谷翔平、米スタンフォード大の佐々木麟太郎ら、名だたる先輩が身につけ、甲子園で活躍してきた。赤間は「憧れもありました。付けさせていただくからには、背番号に見合ったプレーで活躍したい」と気合十分だ。

1年春から4番に座る古城大翔内野手(2年)が負傷したため、代わって4番に抜てきされた。「プレッシャーもありますが、古城の思いも背負って戦いたいです」と意気込む。身長180センチ、体重98キロの右の大砲は、この日、開会式のリハーサルで元気いっぱい行進。「練習試合で使う球場とはちょっと違う雰囲気。独特な感じで、ここがみんなが憧れている甲子園という場所なんだと改めて実感した」と“甲子園デビュー”へ、思いをはせた。

金属バットと比較し、スイングスピードが上がる木製バットを使用する予定だ。「バックスクリーンに打ち込みたい」と初の聖地で高校通算12本塁打目も狙うが、最優先事項はぶれない。「まずはチームの勝利に貢献できるバッティングをしたいです」。先輩らも成し遂げることができなかった「岩手から甲子園優勝」をかなえるため、まずは初戦に全てを注ぐ。【木村有優】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ】大谷、菊地も付けた花巻東の「17」赤間史弥「背番号に見合ったプレーで」気合十分