練習を終え取材対応に向かう三笘(撮影・宮地輝)

サッカー日本代表が17日、千葉市内で26年W杯北中米大会アジア最終予選バーレーン戦(20日)、サウジアラビア戦(25日、ともに埼玉)に向けて始動した。22年に前回大会の出場決定弾を決めたMF三笘薫(27)は、この日に帰国し室内で調整。史上最速の8大会連続W杯出場へコンディションを高めた。所属クラブでは先月のプレミアリーグ月間最優秀ゴールを受賞するなど好調を維持。代表での立ち位置も変わる中で、自らの得点よりもチームの勝利を渇望した。

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衝撃の2ゴールから1000日あまり。三笘にとってW杯は出場するものから優勝を目指すべきものに変わった。目の前に迫った大一番に向けて「一番は勝つことが大事。内容よりも結果が大事だと思うんで、チームとして勝てれば」と勝利の重要性を強調した。

22年3月24日。W杯カタール大会アジア最終予選オーストラリア戦で後半途中出場から2発。2-0勝利に貢献し、一躍ヒーローになった。

「W杯が決まったのはすごくうれしかったですけど、それ以前に出場機会が少ない中で、チームの中での立ち位置も大事でしたし、結果を出すことに必死でやっていた」

当時飾った本紙1面の書き出しは「衝撃の2発を見舞ったのは、国際Aマッチ2試合目の三笘だった」。そこから3年で26試合8得点を積み上げ、押しも押されもせぬ代表の顔になった。今回の最終予選は全試合に先発出場。ウイングバックに挑戦し、チームの独走劇をけん引してきた。「いろいろな戦い方も経験して、監督から求められることも増えました」とリーダーの自負がある。

世界的な選手に進化を遂げた。最高峰のプレミアリーグでバリバリのレギュラーを張り、今季はすでに自己最多タイの7得点。2月14日のチェルシー戦で奪った技ありのループシュートは同月の最優秀ゴールに選出された。

最終予選でも知名度通りにDF2枚で対策される。それでも縦へ突破しチャンスを生み出してきた。バーレーン戦に勝てば史上最速で8大会連続8度目のW杯出場が決まる。「誰が点を決めてもいい」。3年前の再現にはこだわらず、チームの勝ち点3獲得に全力を注ぐ。【佐藤成】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本代表】三笘薫「一番は勝つことが大事。内容よりも結果」W杯予選バーレーン戦へ勝利渇望