マウンドの感覚を確かめるカブス今永=2025年3月17日(撮影・横山健太)

カブスの開幕投手を務める今永昇太投手(31)が、17日、ドジャースとの開幕戦(東京ドーム)を翌日に控え、公式会見に臨んだ。

【一問一答は以下の通り】

-開幕を翌日に控え、コンディションは

健康で明日が迎えられそうなので、最初の責任というのは果たせそうです。

-今永の1球でメジャーリーグが開幕する。その思いは

歴史的な試合になると思いますので、その場に立てることが光栄ですし、自信を持ってマウンドに上がりたいと思います。

-1球目は球種など決めている

初球、何を投げるかって教えるというのは、ジャンケンでチョキを出すよって言ってるようなものなので、1球目は言えないですけど25球目ぐらいなら言えます。多分パーを出すと思います。

-マウンドに上がっていた。感触とか

まずはどのような仕様になっているか分からなかったので。日本のままのマウンドの仕様になっているか、MLBはMLBの土を入れているのか。確認させてもらって。土を変えているというか、でも日本のマウンドも同じような土を使っていると話をされたのでその確認をしました。

-どんなことを感じた

まずはランナーを背負うこともあると思うので、セットポジションの景色を確認したりだとか、内野手のポジショニングだったり、おそらくこういうところ守っていると見たりとか、セカンドからホームに振り向く時、重心をこういう風にぶらさなければ、おそらく真っすぐキャッチャー方向に力が進むなという確認をしていました。

-土は米国仕様

アメリカの土を入れていると聞いたんですけど、日本も同じような土使っていると言っていました。

-金曜日の会見では責任感とプレッシャーを感じていると話していた。今の心境の変化は

試合の事考えると、緊張感がわいてきたり、責任、また僕の投球を期待してくれている以上に、僕がマウンドに上がることでけがしないかな、大丈夫かなと見守ってくれる家族とか、トレーナーさんもいるので、そういう人たちのために頑張りたいと思います。

-日本時代はどちらかといえば、マウンド上でポーカーフェース。米国では気迫を出してほえたり、ダンスをしたり、日本時代になかった一面を出している。メンタル面でどういう変化は

ちょっと難しいんですけど、以前までは誰かが期待する自分にならなければいけないという風に思っていた自分がいたんですけど。そうではなく、ただ、自分が人生を歩んでいる中に野球がある、僕はそう思っているので。人生を楽しむ的な感じで思って、自分がやりたいこと、誰かに操作されるんじゃなく、やりたいことやることがいいんじゃないかなとこっちに来て思いました。

-おそらくドジャースは1番大谷翔平になる

世界一の選手であることは間違いないので。自分がベストな投球を心がけて、あとはそれを彼が打ったか、打たなかった、その2択だけなので。自分のできないことをやらないように。時には彼の技術が上回ってしまう時もあるかもしれないですけど、その時点で試合は決まらないので。試合が決まる、その時まで頑張りたいと思います。

-明日は東京ドームの空気がすごいことになる。山本との投げ合いについて

お客さんの盛り上がりはすごく感じています。ただ、僕がやることはどれだけお客さんが入ろうと、そうではない試合だとしても、自分のやらなきゃいけない仕事は変わりはないので。そこを全うしていくだけ。山本投手との投げ合いは2回目になりますけど、彼はチームを鼓舞することもできる投手なので、彼の投球でドジャース打線が勢いづくことは間違いないので、そうなった時には自分が変わらない自分でいられることがポイントかなと思います。

-今回5人の日本人選手がいる中でも大谷選手の注目度は高い。彼を打ち取った時に達成感はあるか

彼を打ち取ったことで達成感を得られるというよりかは、ドジャースの1人の選手を打ち取って、アウトを1つ取ることが僕にとって達成感。彼のアウトも大きなアウト。違う選手のアウトも大きなアウト。アウトに差はないです。

-マウンド上で個性を出し始めたことは、MLBの観客を意識して

多少は頭の片隅にはありましたね。でも感情を出さないことは、時には相手へのリスペクトにもつながるので。でも感情を出すことで、味方が熱狂的になってくれたら、非常にいいことだと思うので、今後もやっていけたらと思います。

-明日の登板は、プレッシャーを感じていると思うが、そういう時にどう対処する

僕はチームにもメンタルのコーチもいますけど、そのメンタルのコーチにしょっちゅう相談するほど、自分は自分のこと、メンタルが強い選手だとは思ってないので。かなりプレッシャーも感じていますし、逃げ出したいような気持ちもあるんですけど。スティールに1回相談したことがあるんですけど、プレッシャーについて。心配するなと。100年後、誰も覚えているやつはいないと、言ってくれたので。でも100年間、もし僕が生きていたら、俺が覚えているなと思いながら。つまり、そういうメンタルが大事かなと思います。

-キャリアの中で大切な瞬間はある。明日の開幕はランキングはどこに入る

一番になるんじゃないかなと思いますし、ユニホームを脱いだときに、野球を辞める瞬間に、この東京ドームで先発したことが真っ先に思い浮かぶようなそういう思い出になれば幸せだと思います。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 今永昇太、球種「1球目は言えないですけど25球目は…」「逃げ出したいような気持ち」一問一答